教会紹介　川奈聖書教会　（神奈川伊豆宣教区　静岡県伊東市）

教会紹介　川奈聖書教会　（神奈川伊豆宣教区　静岡県伊東市）

教会に受け継がれる宣教のスピリット

牧師　山口 光仕

川奈聖書教会は1983年霞町教会川奈伝道所としてその歩みをスタートしました。東京の中心に立つ麻布霞町教会から伊豆半島の田舎町に教会開拓されたのを不思議に思われるでしょう。当時霞町教会伝道師であり日本女子大の栄養学教授を兼任していた荒井基先生が「教会の無い川奈の町で伝道して欲しい」と知人に求められ、そのたった1人の呼びかけに応えて教壇を離れ62歳で開拓伝道をお始めになりました。荒井先生の川奈における開拓伝道の志を霞町教会が主からのものとして共有してくださったことにより川奈伝道所が設立され、5年後の川奈聖書教会設立へとつながりました。
2005年に現会堂に移転するまでの20年間、荒井先生の自宅のリビングを会堂として礼拝を守ってきました。高齢の荒井先生が主任者としての負担をお感じになられた時には、児童伝道に従事しておられた川嶋賢廣先生ご夫妻が赴任され協働牧会で教会を支えられました。
高齢化が進む田舎町にあって、現在教会の中心を担う信徒は60代・70代です。皆が若々しく積極的に教会に仕え福音を伝道しておられます。主日礼拝・火曜日の夕礼拝を中心にして、一般の方を巻き込んだ聖歌隊活動や玄関まで人があふれるチャペルコンサート、こども食堂やリトミック教室・無料学習塾・ピアノ教室など特色ある地域活動によって宣教は少しずつではありますが着実に前進しています。62歳で単身開拓伝道に出られ25年間宣教に献身された荒井基先生の信仰のスピリットが今なお教会の中に息づいているのです。