日本とアジアと世界に仕える Japan Alliance Christ Church
日本同盟基督教団 教団事務所 

「宣教協力」理念

【「宣教協力」理念】
(2004.1.22 改訂第7版)
(2018.1.15 理事会改訂)

「宣教協力」の理念を、以下のように確認する。

1. 教憲前文及び第1条ならびに第2条を土台として確認する。

2. 同盟教団がこれまで出して来た宣言や声明を尊重する。(注1)

3.以上を踏まえて、「宣教の理念」の要点を以下のように確認共有する。
1)宣教の主体は三一の神であり、宣教の原動力は聖霊である。宣教の担い手は、教団と宣教区と所属教会であり、宣教の各分野において、ふさわしく持ち分を担う。

 2)宣教の基本姿勢は、所属教会によって形成される教団全体が協力して宣教を進めることである。

 3)宣教の対象は、日本をはじめ全世界の全ての人である。

4)宣教の内容は、聖書信仰(福音主義)の福音である。それは同盟教団の信仰告白(基本信条)に表された信仰である。

 5)宣教の目的は、全ての人に福音を伝え、主イエス・キリストの救いにあずかった人々によって教会を形成し、神の国の完成を目指して、伝道と社会的責任を果たすことである。

4.以上を踏まえて、「宣教協力の理念」の要点を以下のように確認共有する。
 1)教団と所属教会が、積極的に協力して宣教する。各個教会が全世界の全ての人に福音を伝える使命を果たすために、宣教協力は必要不可欠である。

 2)宣教協力は、国内宣教・国外宣教両分野で、霊的、人的、財的に犠牲を惜しまない、全教団的協力により行われる。

 3)国内分野の宣教協力は、主に、新しい教会を生み出し、未自給の教会を支援することである。国外分野の宣教協力は、宣教師を派遣し、また主にその教会形成を支援することである。

 4)宣教協力を推し進める場として、教団と共に宣教区を大切にする。

 5)宣教を担う働き人(献身者)を生み出し、育てることも宣教協力の不可欠の分野である。

 6)これまでの歴史的経緯から、TEAM、SAM、SAMJ宣教団との宣教協力を大切にする。

 7)聖書信仰(福音主義)を枠組みとしての宣教協力である。特定の教派神学ではなく、同盟教団の信仰告白(基本信条)を枠組みとしての宣教協力である。

 8)教団創立の経緯から、「フランソン精神」を共有する。同盟教団が理解する「フランソン精神」とは、
   (1)犠牲を惜しまない宣教の姿勢
   (2)未伝地に向かった救霊の情熱
   (3)世界的な広い視野に立った宣教
   (4)主イエス・キリストの再臨を待ち望む、
緊迫感のある宣教である。

(注1) 同盟教団がこれまで出して来た宣言や声明の関係箇所は以下の通り。
1.(105周年記念大会:横浜宣言 1996年)
 宣教105年をかえりみて、私たちの教団の使命とそのあり方は、福音宣教に果敢に生きることにあります。さらに、すべての教会が一致・協力して、キリスト再臨の待望に生き、聖霊の力を頂き、潔い生活を目指し、世の終わりまで、全世界に出て行ってすべての造られた者に福音を宣べ伝えることです。

2.(宣教100周年記念大会宣言 1991年)
 私たちは、私たちが福音宣教に協力することにおいて結集し、宣教と教会形成を推進してきた群れであることを、確認します。

3.(「明日の教団を考える会」声明の「宣教について」の項目 1993年)
 教団の宣教の原動力は、みことばへの服従と聖霊への信頼にあり、その特徴は、各個教会の主体性のうえに立った「宣教協力」であることを確認する。
  (1)各個教会は、それぞれ各自の宣教目標を設定し、地域にふさわしい創造的方策をもって宣教する使命がある。いかなる宣教方策を採用するかは、各個教会の主体的判断に委ねられている。
(2)各個教会は、地域の宣教を促進するために、ブロック内諸教会と積極的に協力する意義と必要を認める。
(3)各個教会は、教団総会が決議した宣教計画の実行には責任をもって参加し、積極的に協力する。
(4)各個教会、ブロック及び教団は、内外での宣教団との豊かな協力の歴史的特権を覚え、今後いっそう国内、国外における宣教団との宣教協力の促進を計る。
(5)各個教会は、豊かな交わりによって、困難な状況にある教会を支えることを恵みとし、教会間の宣教協力に自発的に参加する。
(6)同盟教団は、必要に応じて、聖書信仰を告白する他教団及び超教派宣教団との宣教協力の意義と必要を認める。

(補足1)「ローザンヌ誓約」(1974年)第4項「伝道の本質」より
 伝道とは、イエス・キリストが、聖書にしたがってわれわれの罪のために死に、かつ死よりよみがえり、現在、主権を持ちたもう主として、悔い改めて信じるすべての者に、罪の赦しと御霊による解放の恵みを提供しておられるという、よきおとずれを広めることである。
  ここから福音の内容をまとめると以下の5点となる。
 1.福音の出来事:イエス・キリストの十字架と復活
 2.福音の証言:聖書
 3.福音の主張:イエスは主である
 4.福音の約束:罪の赦しと永遠のいのち
 5.福音の要求:悔い改めと信仰

(補足2) 2003年3月伝道部発行の「福音を満たすために」(教団レベル開拓25周年記念誌)に、同盟教団の今までの宣教協力に関する整理が載せられていますので、そちらも資料として参照願います。

以上

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