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日本同盟基督教団 教団事務所 

「一億二千万宣教」に立体的に取り組む 理事長 廣瀬薫

「一億二千万宣教」に立体的に取り組む
理事長 廣瀬 薫

「それからイエスは、すべての町や村を巡って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、あらゆる病気、あらゆるわずらいを癒やされた。」マタイ9章35節

 

第70回教団総会が終わりました。同盟基督教団が目指す「一億二千万宣教」に関連するポイントで、お伝えしたいことを3つ書きます。

(1)「全県に同盟基督教団の教会を」は、実質あと4県で達成されます

伝道部が「開拓伝道ガイドブック」(一億二千万宣教を目指して)を1996年に出した時は、16県残っていましたから、ここまで大きく進んできたことを思います。労した方々、支えた方々、全ての方々に、心からの感謝を覚えています。「全県」が、面的な広がりをイメージさせるものであるとすると、今後一層力を入れるのは、より深く、より高く、という立体的な宣教展開であると思っています。
冒頭に掲げたみことばのように、イエスさまは今も、①みこころ心の教育と、②伝道・救霊と、③癒す奉仕の働きとをもって、神の国を建て上げておられ、その働きのどれかではなく全てを共にするようにと私たちを招き、召しておられます。イエスさまがなさろうとすることのどれかではなく全てを、イエスさまと共に実践しようとする、「伝道と社会的責任」の両方に取り組む「神の国」の働きが、健全な教会成長を主から報われるのだと考えています。

(2)韓国の2教団からの来賓を教団総会に迎えました

近年宣教協定を結んだ大韓イエス長老会(高神)の来賓を2日目にお迎えし、1日目には大韓イエス長老会(合同)からも来賓を迎えてご挨拶と交流をいただきました。両教団からそれぞれ8組が、同盟基督教団の教職者として貢献をしてくださっていることに感謝しています。直近の「未設置県」への開拓伝道にも、次々に韓国の方が立ち上がってくださっています。2日目に、ちょうど「即位の礼・大嘗祭に関する宣言」の審議中に到着された、高神の金聖福(キム・ソンボク)総会長は、同盟基督教団がこのテーマを継承していることを見て感銘を受けたと、理事3役との交わりの際に感想を述べられました。そして、過去の謝罪が不十分であると言う人が韓国にはいるけれども、自分は書かれた宣言の言葉が全てであると思うので、それを土台に未来に向けた宣教協力を展開して行きたいとのお考えを語られました。
総会終了後、同盟基督教団の宣教を進める3つの動輪である、国内宣教、国外宣教、青少年宣教、各部門から担当者が集まり、金総会長と通訳の朴永基師を囲んで、今後の宣教協力の可能性について意見を交換しました。

(3)立体的な宣教展開を

「神の国運動」で活躍した牧師の賀川豊彦は、稲作に偏る日本の農業を「平面農業」と呼び、それに対して、実のなる樹を植え、実を活用して家畜を飼い、そこから採れる乳や毛や肉を活用し、さらに山ではハチミツ、池では鯉という総合的な、今で言うエコシステムを「立体農業」と呼びました。そして「立体農業」と「協同組合」で、聖書の「乳と密の流れる地」を地上に築けると唱えました。私たちで言えば、「立体農業」は「包括的福音宣教」(伝道だけでなく社会的責任を、教育や福祉等で担う)、そして「協同組合」は「宣教協力」(一人で担うのではなく、互いを活かし合うコイノニアによってミニストリーを担う)ということでしょう。「神の国」は広がりを持つだけではなく、深さと高さを持つ立体的なものだという考え方です。
私たちの教団・宣教区・教会も、部局委員会も、個別の働きに終わらず、常に全体を総合的に活かす働きになっているかどうか、教育と救霊と癒しの全てを視野において寄与しているかを顧みて、立体的に展開し、ますます救霊と教会形成の前進を見たいと願っています。