ちょうど1年前、私はこのニュースで「支援と宣教をセットで位置付ける難しさ」「支援と共にある福音宣教のために選ぶべき道、取るべき方法がどこにあるのかと思案する」と記しました。その後東北宣教プロジェクト委員会はこれを検討して、「被災地支援」と「宣教・教会形成」を現地教会が主体的に取り組むわざに位置づけました。そして2019年4月に設立されたグレイスハウス教会は、この新たな枠組みの中で福音宣教と被災地支援に取り組んでいくことになりました。今回はこれをご紹介します。
1.理念の再整理
2015年、教団は震災復興支援本部を閉じ、支援の継続と教会形成を模索して東北宣教プロジェクトを始めました。その段階の理念では2つのことが併記されていました。
被災地支援…「身体的・精神的・社会的・霊的」必要に応える働きを継続する
教会形成…言葉と愛のわざによる…福音宣教に努め、人々を救いに導き、信仰を告白した者たちによってやがて教会が生み出されていくことを目指す
ただしこの2つを教団と現地教会がどう分担するかは決まっていませんでした。たとえば、「被災地支援は教団が担い、教会形成は教会が担う」と分けることもできます。しかしそれでは、現地教会は教団の指示を受け被災地支援をする形になってしまいます。この再整理が必要でした。
2.被災地支援と教会形成を教会のわざとする
「私たちは、『教会形成と支援』…は、一教会にとって本来的に不可分な働きであると認識することとなった。その意味で、グレイスハウス教会の設立にあたっては、教会形成と支援を一体のものとして取り組む必要を覚える。そこで教会設立以降の東北宣教プロジェクトにおいては、教会形成と支援の主体が現地の教会にあることをここに確認する。また教団は、…この2つを含む包括的宣教を教会のわざとして委ねるとともに、東北宣教プロジェクト委員会を通し、それを支える位置づけであると確認する」(覚書から)枠組みとしては、教団はグレイスハウス教会を支えます。次にグレイスハウス教会は教会のわざとして「被災地支援」「教会形成」に取り組みます。これまでとの違いは、教団が主体となって進めてきた被災地支援を、現地教会・グレイスハウス教会が主体的に取り組むわざとして再整理したことです。
この新しい枠組みの中で教会形成に向かうグレイスハウス教会を、引き続き教団的に支えていきたいと願っています。
【祈 る】
支援活動を通して被災地の人々に寄り添い、教会に来会者が与えられるように。8/1 に着任したラリー&ステラ宣教師夫妻(SEND) が土地になじみ、教職家族、教会が御霊による一致をもって協力していくことができるように。
【送 る】
集会、訪問用のお菓子を随時募集中です。各地の名物、賞味期限の長いもの、個包装のもの等少量からお待ちしています。お手数でなければ一筆添えていただけますと、更にお気持ちが現地の人々へと伝わります。
【参加する】
人数、期間問わず歓迎します。ぜひ、ご相談ください。現在6箇所でのふまねっと健康運動とお茶っこの開催、個人宅訪問等をしています。グレイスハウス教会の環境整備、修繕等へのお申し出も歓迎します。
【献げる】
毎月、教会や個人の皆様から献金をささげていただき感謝します( 月平均44件、約34万円)。本年度の東北宣教プロジェクト献金目標額350 万円が満たされ、被災地での活動、救霊、教会開拓の働きが推進されますよう引き続きご支援をよろしくお願いします。