「愛する者よ。あなたのたましいが幸いを得ているように、あなたがすべての点で幸いを得、また健康であるように祈ります」(ヨハネの手紙第三2節)
長老ヨハネは愛するガイオへ、心を込めた手紙を送っています。この一節の中に相手の必要を洞察し、思いやる心と言葉が並んでいます。「あなたのたましいが幸いを得ている」とはどういうことでしょうか。
「神である主は、その大地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。それで人は生きるものとなった」(創世記2章7節)
人は神と交わり、神を礼拝する人格的存在として生まれたのです。神との平和、隣人との平和の内に真の霊的幸せ、平安があります。
ヨハネは同時に「すべての点で幸いを得、また健康であるように」と祈っています。霊的祝福と同様に、生活全般が恵まれているように。そして健康であるようにと心を配っています。
ちなみにWHO(世界保健機関)では健康の定義を、①肉体的な健康、②精神的な健康、③社会的な健康に、④霊的な健康を加えることが1999年の総会で提案されています。
私たちはイエス・キリストにあって互いに愛し合い、祈り合い、支え合う神の家族です。互いの必要を知り、何ができるかを考え、実行することが求められています。少子高齢化と言われる社会状況の中、教団の福祉にも課題は多くあります。教師の引退後の生活支援について委員会では多くの時間を割いています。主の教会を建て上げるために、長年労してこられた先生方の引退後が、幸いを得られるよう祈り、献げ、支え合いましょう。
※謝恩デー献金は、引退教師生活互助と教団退職金制度のための原資として、それぞれ半額ずつ分けて用いられています。