衣笠中央キリスト教会は、1959年5月にTEAM宣教師ジョン・リード先生が、2人の婦人伝道師と共に、衣笠で伝道を開始し、「自律する教会、教会員が、自分たちの教会の行き方は自分たちで決める教会」との理想をもち、会員会による教会形成を始められました。初代牧師斉藤篤美師が1962年に着任し、当時の青年たちが手作りの会堂を立て上げ「中央教会」と命名しました。幾多の困難の時もありましたが、2008年に現在の三浦峰人先生が牧師に就任し、うれしいことに2015年に新会堂が与えられました。
今年は、創立60周年を迎える年に当たり、各種記念行事を行いました。まず6月9日に、遠藤勝信先生による創立記念礼拝と修養会を持ちました。ヨハネ福音書15章から「ぶどうの木のたとえに見る教会像」をテーマに、神と縦の関係性を、人間同士の交流による横の関係性をわかりやすく解き明かしていただきました。また、9月には、北海道から小林基人先生を招いて、47年前に斎藤先生の留守中にあって神学生にありながらも、衣笠中央教会の牧会をしていただいた時の懐かしい思い出を、テモテの手紙1章とともに語っていただき、会員共々支え守ってくださった主を讃えたことでした。そして、10月は、記念コンサートを開催。北田康広ご夫妻を迎え、賛美やピアノ演奏そして障害がありながらも乗り越えた話をされ、主をともに喜ぶ祝福の時となりました。
「自律する教会、与えられる教会ではなく与える教会に」というリード宣教師の大きな祈りに支えられ、困難の時も恵みの時も、主の愛に育まれてたどってきた60年の道のりを思い起こす感謝の1年でした。