昨年11月10日に一斉防災訓練が行われました。テーマは、「いのちを守るための計画の見直し」でした。防災訓練は、計画を実施した後、それを皆で話し合ってから次の計画のため見直しをすることが重要とされています。
報告書をみると、訓練が真剣になされたことを伺い知ることができます。当日は教会行事と重なったことで、日程をずらすなどの工夫もありました。それでも訓練を重ねるごとに問題点が明らかになってきたことなどが記されています。会堂の入り口を拡張して出入りをし易くしたなど、非常時のために改築した例もあります。多くの教会では緊急時のため水と食料の備蓄ということが検討されています。けれども必要とされる三日から一週間分にまでは至っていないのが実情です。障害者のための避難道の確保、地震によって火災が発生したときの対応などは、まだまだ残された課題としてあります。
災害発生直後に、教団のホームページにある緊急災害情報掲示板に書き込むシステムは、多くの教会に理解され、訓練でもご協力いただきましたが、まだそのことがよくわからないという教会もあるようです。緊急の災害情報として、一番早く各教会に伝わる確実な情報ですので、教会の防災担当者は、今のうちに書き込み方法をご確認くださるようお願いします。
昨年は、台風や大雨など自然災害が多発しました。最近では、関東圏を中心に群発地震が多発し、首都直下地震との関連も懸念されています。そうしたことで、各方面で防災に対する意識が高まっています。教会は常に人を招いているので、物理的な面においても安心していられるよう、最大限の努力をしていきたいと思います。