古巣の伝道局を担当することになりました。理事に選ばれるのは最後です。よろしくお願いいたします。
教団総会で、同盟基督教団の「最優先且つ最重要課題」は何かを問う質問がありました。それは一貫して「福音宣教」であると理解しています。全てにこのベクトルを持つのが同盟基督教団です。各局部委員会は、「福音宣教」という共通のテーマを、各方面から担当しているわけです。伝道局の各部はもちろん「福音宣教」を目指していますが、社会局も(社会厚生部が最重要課題とする「牧師の福利厚生謝儀等処遇に関すること」も)、国外宣委員会も、教育局も、キャンプ局も、出版局も、青少年局も、総務局も、教師試験委員会も、共に「福音宣教」の前進のために協力していると受け止めています。
同盟基督教団は「宣教的霊性」を持つ教団で、「3本柱」の一つは「宣教協力」です。その基本理念をまとめたのが、教団総会資料に載っている「宣教協力理念」です。それを読むと、ごく当たり前の内容が書かれているように思うかも知れません。けれども決してそうではありません。独自の内容が随所にあるのです。
一例を挙げます。「宣教の理念」の部分の冒頭は以下のようになっています。
「一、宣教の主体は三一の神であり、宣教の原動力は聖霊である。宣教の担い手は、教団と宣教区と所属教会であり、宣教の各分野において、ふさわしく持ち分を担う」
先日、ある福音派の超教派団体の会議で、これをめぐって少々やり取りをする経験をしました。私が、同盟基督教団の「宣教の理念」の冒頭を紹介しました。すると、他教団のリーダークラスの方々から、「それはダメだ」という反応がありました。 このような基本的な部分でも、教団教派によって立場が分かれるのです。異論を持つ方々は、「宣教の主体」は、あくまでも「教会」でなければならないとおっしゃるわけです。もちろんその立場も理解できます。けれども私は、同盟基督教団の「宣教の理念」は良くできていると思っています。
その他、なぜ「宣教協力理念」は「機構改革」に言及しているのか、状況や経緯は忘れられて行くので、伝道局長の間にぜひ皆様にお分かちしたいと願っています。同盟基督教団の「最重要課題」は何かが、見えて来るテーマだからです。更に、「特定の教派神学」への姿勢、「フランソン精神」の整理、「明日の教団を考える会」声明の引用についても、機会があれば書きたいと思っています。