2024年10月28日
「全県に同盟の教会を」が教団のビジョンとして取り上げられたのは、1994年 6 月開催の「理事・局部長・ブロック長会議」でした。
まず出された意見はパウロの宣教に倣う拠点伝道でした。これに対して、福音的な教派教団が良い働きをしている地域や、都市伝道は他に任せて、教団は教会のない地域や僻地伝道をするのが良い等、多様な意見が活発に交わされました。
白熱する中、「一千万救霊」のために祈っている牧師のことが話題に上りました。すると、救霊は主のなさることで、私たちの務めは、10 分の 1 の人の救いではなく、すべての造られた者に福音を伝えることだということで皆の思いが一つになりました。不思議な瞬間でした。
教団に対する主のみこころは世界宣教であり、国内宣教はある地域への伝道というのではなく、日本全域への伝道だということで一致して、その日、「一億二千万宣教」、「全県に同盟の教会を」建てる伝道が教団国内宣教のビジョンとなったのでした。
翌年 1 月、時の理事長岡村又男師は「世の光」巻頭言「みな心を合わせ」の中で「一億二千万宣教」についてこう書かれました。
「もちろん、この宣教の働きは、私たちだけの働きではなく、主にある全教会に与えられている使命ですが、私たちの国内宣教のビジョンとして、『再び来たりたもう主を待ち望みつつ・・すべての造られたものに福音を宣べ伝える』(教憲二条六)ことが教団の存立の使命です」
教団の教会のない残り 4 県、秋田、和歌山、島根、佐賀に開拓が進み「全県に同盟の教会」が誕生する日を楽しみに祈っています。