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日本同盟基督教団 教団事務所 

「教会と国家」委員会 2・11 信教の自由セミナー報告

「教会と国家」委員会 2・11 信教の自由セミナー報告
委員 柴田智悦(横浜上野町教会牧師)

今年の2・11信教の自由セミナーは、コロナ禍のため関西1箇所のみの開催とし、初の試みとして、オンラインを併用して行いました。当日、会場に来られたのは17名ほどでしたが、オンライン参加者は140名を超えました。教会で参加してくださったところもありますので、人数はさらに多いと思われます。オンライン開催ならではの効果でした。また、アンケートも会場から10名、オンラインで50名近い方々から回答が寄せられ、こちらもオンラインの利点を思わされました。今後も、全国どこからでも参加できるオンラインを併用したセミナーを考えていく必要があると思わされました。
講演は、「福祉を通して見えてくる『教会と国家』」というテーマで吉持日輪生先生に語っていただきました。通常の「信教の自由」のテーマとは違う方向性のように思われたかもしれませんが、教会の実践面としての福祉活動によって、「国家」の「然り」を評価していく視点が与えられました。私の地元の9条の会で、共に代表世話人をさせていただいていたキリスト教系養護学校の校長先生は、「平和でなければ福祉はできない」と、常々口にしておられ、議員要請にも積極的に通っておられました。なぜなら、もし戦争になれば、真っ先に切り捨てられるのが障がい者や福祉を受けているような社会的弱者、そして、女性や子供たちだからです。だからこそ、9条を守ることが大切なのです。このように福祉と平和は切っても切れない関係です。福祉国家を実現させるためには、まず平和国家にならなくてはならず、平和国家でなければ信仰の自由も守られないのです。最後に、コロナ禍にあっても会場を提供してくださった、生駒めぐみ教会の皆さまに感謝します。以下、アンケートよりいくつかをご紹介します。

アンケートより抜粋
「教会の福祉に対する取組みの大切さがよくわかり、私たちのなすべき事が示され感謝です」「教会と行政、国の役割の連携の大切さを切実に思う」「国家と教会の関係を、新しい視点で教えられました」「教会と国家の関わりを対立としてではなく、協調して神の国を拡げていくという在り方が実践的に教えられ良かったと思います」「規模の大きな教会、小さな教会に関わりなく、イエス・キリストがなされた働きを続けていくというところに、励ましと、またチャレンジをいただきました」「みことばに押し出され、これまでの福祉の実践を言語化されたことがすばらしかったし、良き学びとなった」「福音的教会が果たす『社会的責任』について興味深く拝聴した。しかし、一体誰がその責任を果たし、その実践をするか、を考えさせられた」「教会、国家がそれぞれ担うべき事を積極的に捉えなおす事ができた」

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