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日本同盟基督教団 教団事務所 

シリーズ宣教のDNA最終回 「宣教協力理念を実践する」

シリーズ宣教のDNA最終回 「宣教協力理念を実践する」
理事・伝道局長 廣瀬 薫(派遣教師)

「『宣教協力』理念」(第72回教団総会資料154頁、以下「理念」)についてのシリーズの最終回です。証し的な私事も含めて書きますことをお許しください。
3月末をもって、約9年の東京キリスト教学園理事長職を辞して後任にバトンタッチしました。その後はお茶の水クリスチャンセンター(OCC)を会場に礼拝している単立東京シャロームチャペル(前任者は昨年末召天された榊原寛師と奥さま)の働きを継承して、宣教と教会形成に励もうと思っていました。けれども主の導きを別にもいただき、7月からは恵泉女学園の学園長に就くことになりました。この2つの働きを神さまからの召しと受け止めて、神の国に仕えていきます。そしてこれらは全て、「理念」の具体的実践であると思っています。
5月に持たれた「特別会議」は、「同盟基督教団の宣教論」をテーマに持たれました。伝道局からは三浦陽子伝道部長が発題し、同盟基督教団の宣教の過去と現在と将来にわたる整理と展望を分かち合う時となりました。過去と現在は、「理念」に沿った歩みを目指したことを実感しました。それだけでなく、130周年の節目を越えるこれからの宣教について考える上でも、「理念」の有効性を改めて評価できたと思います。
発題ではこれからの宣教について3つの内容がありました。①宣教区開拓、②都市伝道、③次世代の働き人、です。全て「理念」に関連しています。
①は「理念」の4)に掲げられています。②は8)の(2)「未伝地」を「僻地」ではなく「領域」と理解する所から生まれる視点です。③は5)に掲げられています。つまり、過去と現在を確かめつつこれからの宣教を考えると、全て「理念」に含まれていたことに気付くわけです。
私事に戻りますが、お茶の水を拠点にしての伝道牧会の働きは、場所が山手線の内側で東京の中心部ですので、同盟基督教団がなかなか着手できないでいる「都市開拓」についての知見を得る機会となることを期待しています。私単独ではなくTEAM宣教団の宣教師と共に働きます。それも「理念」の6)に掲げられていることです。また、河井道を創設者とするキリスト教女子教育(中高大)を担う恵泉女学園での働きは、新しい「領域」への導きです。ちなみに、「キリスト教学校教育同盟」への加盟数は102あります。かつては日本基督教団がほぼ占有していた働きへの福音派の貢献が進むことが、大いに期待される状況です。
私にとって、これらは全て「理念」の「実践」です。「理念」を掲げているだけでは何も起きません。「理念」通りの「実践」によって、初めて結実を喜べると思います。面白いことに、どの働きも自分から求めたものではありません。降って湧いたような予想外の導きばかりです。「理念」にあるように、「宣教の主体は三一の神であり、宣教の原動力は聖霊である」。その通りに、神さまのみこころに従い、聖霊の風を受け止めることで、「宣教協力理念を実践する」歩みを目指していきたいと願っています。

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