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日本同盟基督教団 教団事務所 

「私たちの教会の防災訓練2023」11月末までに開催を

防災訓練2023要綱と報告書はこちら(報告書は11月末まで受け付けます)
防災訓練ポスター2023
「防災訓練用掲示板」(11月末まで利用可能)
防災訓練2023報告用グーグルフォームはこちら(11月末まで利用可能)

「私たちの教会の防災訓練」の報告
社会厚生部部員 中尾信一(五日市聖書教会牧師)

同盟基督教団では、毎年、教団上げての一斉防災訓練を実施しています。過去には教団側から想定災害状況をお知らせし、それに合わせて避難訓練等を行なってきました。近年各地で起こる災害は地震、台風、豪雨、土砂崩れなど様々なことが予想され、全国で画一的な想定災害では対応できなくなってきました。そこで22年度は「私たちの教会の防災訓練2022」と題して、予想される災害を各教会ごとに想定していただき、それに合わせた避難訓練等の実施をお願いしました。その実施状況を書面に加えて、グーグルフォームを用いてネット経由で報告していただきました。その報告から見えてきた様子をまとめます。

●避難訓練の実施状況と報告
報告を頂いた数は、書面及びグーグルフォームでの報告を合わせ129教会。それ以外にも、教団HPの緊急災害情報掲示板(旧災害用伝言ダイヤル)を用いて書き込んでくださった教会が32教会ありました。なお実施日については2022年11月13日を挙げていましたが、教会の状況に合わせて実施日をずらして行なわれた場合もありました。
今回の報告では、どのような災害を想定したか、どのような防災訓練を行なったか、そこから分かった課題などについて回答していただきました。その中から、興味深い報告をいくつかご紹介します。
A教会。教会内に防災担当チームを作り、その想定のもと実施された。他に、シェイクアウト音源だけでなく、シェイクアウト動画を用いて視覚的に災害を予測することをした。
B教会。教会内での退避、駐車場等への避難だけでなく、教会近隣の公園や避難場所まで避難した。その際、混乱の中でいかに高齢者や障がいのある方々と一緒に避難するか、その後の人員点呼を確実に行えるかという課題が見えてきた。 また、分かってきた課題の中に、「教会に備蓄しておくべき物」をどの範囲で備蓄しておくべきかなど、訓練後に話し合われた教会もあったようです。

●報告から見えてきた「押さえておくべき点」
①想定災害は地域に即して
想定される災害状況(地震、台風、水害、火事等)を、各地域に即して、なるべく具体的に把握しておくことが必要です。そのためには、教会近隣だけでなく、所属する教会員の自宅付近も含めて、地域の自治体が出しているハザードマップを参考にし、各教会で独自の災害想定をしておくことが肝要です。またそれを教会全体で共有しておくことも有益です。
②防災訓練は具体的に
避難するのに手助けを必要とする人はどれくらいいるのか。誰がその人たちを助けるのか。火元責任者や人員点呼等の確認を確実に行うこと。
③いつ起こるか分からない
教会の集会時以外にも災害が発生することを想定し、対応できるように備えること。教会員の安否確認方法と、予想される避難場所の事前確認と実際の確認。また各人の緊急連絡先の確認など。同時に、なるべく早く教団への災害情報の提供も期待されます。災害による二次被害をすこしでも減らす工夫が求められます。
④教会での災害備蓄品
これについては今回の報告だけでなく、様々な方面からもその必要性が語られています。各教会としても、できる範囲で準備し、対応していくことが求められています。場合によっては地域の人々の必要にも心を留めたいものです。

●23年度の防災訓練は「9月」
2023年度は各教会の年間スケジュールに考慮して、比較的対応しやすい9月に開催したいと計画しています。実施までしばらくありますが、今のうちに役員会等がリードして、それぞれの教会に即した災害を想定し、より具体的な防災訓練を準備していただきたいと願っています。

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