日本とアジアと世界に仕える Japan Alliance Christ Church
日本同盟基督教団 教団事務所 

「神の国はからし種に似ている」

「神の国はからし種に似ている」

伝道部部長 大瀧恵理也(小平聖書キリスト教会牧師)

そこで、イエスはこう言われた。『神の国は何に似ているでしょうか。〜それはからし種に似ています。ある人がそれを取って自分の庭に蒔くと、生長して木になり、空の鳥が枝に巣を作りました。』」ルカの福音書13章18〜19節

蒔いてどうなると思えるほどの小ささですが、からし種は土に蒔かれると生長し、パレスチナでは鳥が巣を作るほどになりました。同じように、神の国は、今その現れは小さくても、後には実りとなって現れる力を持っている、とイエスさまは語られました。
注目したいのは、「そこで」と18節が始まることです。直前の10〜17節に記される、18年サタンに縛られていた女性が安息日に解放された会堂での出来事を踏まえて、イエスさまはこのたとえ話を語られたのです。
世界に広がる痛みや悲しみのニュースは毎日飛び込んできます。その多さに比べるなら、この病の霊につかれた一人の女性の解放は本当に小さな一点のような出来事です。けれども、その一点にしか見えない出来事も、将来イエスさまが完成してくださる、輝かしい神の国を指し示すしるしであって、やがてそれとは比べ物にならないスケールで、神の国の素晴らしい安息が、この世界と私たちを覆うことを予告されたのです。
世界伝道会議ローザンヌ誓約は、「教会は〜福音伝播のために神が定められた手段である」と、ヨハネ17章18節をはじめ多数のみことばに基づいて確認し、続くマニラ宣言は「すべての教会が全世界にあまねく福音を宣べ伝えるために神によって召し出されている」と確認します。皆さまの属する教会が、地の果てに向かって神の国の福音を発信する宣教の拠点です。そして、私たち同盟基督教団諸教会は、この日本にあまねく福音を満たすため、「1億2千万宣教」「全県に同盟の教会を」「点から線へ、線から面へ」とのビジョンを与えられ、祈りと力を共に捧げ、国内にある未伝地への教会開拓という宣教協力をご聖霊によって導かれているのです。
昨年は和歌山に関西宣教区による岩出みのりチャペルがスタートし、この春支援終了した山形恵みキリスト教会は、素晴らしい会堂兼牧師館の取得を導かれ、福音宣教の拠点がまた一つ確かにされました。もちろん建物が本質ではありません。霊的な戦いもあります。しかし教会開拓を通して、神の国は確かに広がり続けています。皆さまの属する教会と共に、鹿児島、佐賀、三重、徳島、和歌山、岩手(東北宣教プロジェクト) での開拓も、神の国の広がろうとしている最前線( フロンティア) です。今はどんなに小さな一歩に見えても、蒔かれると神の国は必ず広がり実を結ばせます。あなたも祈りと国内宣教献金を通して、神の国の広がる喜びを共にしましょう。

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