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日本同盟基督教団 教団事務所 

献堂の証し グレイスハウス教会

献堂の証し

主の真実は大盾

齋藤満(グレイスハウス教会牧師)

2016年、グレイスハウスは東日本大震災の被災地、大船渡市に支援活動の拠点として始まりました。2019年には大家さんの許可をいただき、いよいよ教会としても正式にスタートを切ることができました。

しかしコロナ禍中の2021年3月に突然大家さんから家の返却の要請がありました。あとで聞いた話では大家さんの代替わりが原因だったようです。支援センターも教会も住居も同じ建物でしたので、住む所を失い、子どもたちの学校のこともあり途方にくれました。結局すぐには住居も見つからず、3か月猶予をいただき、その間に引っ越し先を見つけ、6年間お世話になった場所を、教会員とともに掃除し、元よりも良い状態でお返しできるようにしました。

その頃、教会ではちょうど創世記の連続講解をしていました。私たちはアブラハムがどこへ行くかも分からずに、神のみことばに信頼して旅立ったその信仰に自分たちを重ね、主にお委ねして旅立ちました。またこれは「主よ、この場所でしょうか、それとも違う場所が備えられているのでしょうか」と祈ってきた答えでもあると信じて受け止めました。

その後1年半、礼拝は市民ホールや、貸しオフィスで行い、イベントや英会話教室などは公共施設をお借りして行いました。その間に教会員とともに次はできれば引っ越さなくても良い場所を、小さくても買い取りたいと願い祈り続けました。

何度か立地も広さも教会に適している場所が見つかり、教会会議で決定し話を進めました。しかし、最後に教会には売れないと白紙撤回されたり、親族が横から買い取ったりと考えられないような方法で道が閉ざされ落胆しました。このことを通して私たちは、自分たちの願いや判断ではなく、主のみこころだけがなるのだから、ただ祈って待ち望むことこそ最善であるということを学ばされました。「主が家を建てるのでなければ建てる者の働きはむなしい。」(詩篇127篇1節a)

そしてついに2022年9月26日、「…主の真実は大盾 また砦」(詩篇91篇4節)のみことばのとおりに、主は私たちの祈りと信頼に応え、最善の場所を与えてくださったのです。しかもそれは私たちがこれまで交渉してきた土地の、倍の広さを持つ建物付きの物件だったのです。本当に主のなさることは不思議で、私たちの想像を遥かに超えるということを私たちは教えられました。主の御名をほめたたえます。

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