新潟聖書学院は1952年に設立された超教派の神学校です。4年間の学びをする神学科と信徒向けに1年間の学びをする聖書科があります。高卒資格でも受け入れている新潟聖書学院は専門性を伸ばす学びをすることは難しいかもしれませんが、そうであるからこそ基本を積み上げていく学びを重視しています。
「みことばを学び みことばに生き みことばを教える」という学院のモットーがあります。聖書信仰とは、私たち福音主義の教会や神学校においては当たり前のことであり、また土台でもあります。けれども決して当たり前ではないことを私自身も牧会の現場で痛感しました。その人の賜物が伸ばされていくことは有益ですし、牧会の現場でも生かされていくことでしょう。しかし一番問われることは牧師がどれだけみことばの権威を認め、みことばに信頼しているのかということではないでしょうか。だからこそ土台であるみことばに立っていくということが揺らぐことのない伝道者を送り出すために大切です。
学院は現在、神学科4名(内同盟基督教団1名)という少人数の状況です。運営的にはある程度の人数が必要ですから祈りに覚えていただきたい部分ですが、一方で少人数だからこそできることもあります。その1つが人格形成だと思います。基本的に全寮制で、そして少人数だからこそ人間関係は深いものとなります。その中で互いに悩み苦しみながらそして祈りつつ訓練されていきます。教会は様々な方々が集います。それはどの教会でも一緒です。そのような中で問われることは、神学的知識で導くというのではなく、相手を愛し受け入れたうえで適切に導くということではないでしょうか。また、時には草刈り機を使って草刈りをするなど敷地内の管理をしていきます。朝夕の食事も学院生が当番で準備しています。一見、神学教育とは関係ないように思える一つひとつのことが牧会の現場で役に立っていきます。
また学院は同じ敷地内に聖ヶ丘バイブルキャンプ場があり、学院生の多くはキャンプ奉仕を経験し、キャンパーを導き、またワーカーとしてキャンプに仕え訓練されていきます。
新潟聖書学院は、日本海側にある貴重な地方神学校です。自然豊かな環境の中で1人でも多くの学ぶ人々が起こされ、また運営が支えられますようお祈りいただければ幸いです。