主にある諸教会の尊い祈りとささげ物を心から感謝します。
防府聖書教会は本州西端にある山口県中央の気候おだやかな瀬戸内の古い町並みが残る港町にあります。1975年、ギブソン宣教師が防府市松崎町にて集会を開き、クリスター宣教団のフランダース師らが宣教を引き継ぎ、1993年に初代日本人牧師の平野静雄師が就任。加えられた教会員と共に伝道と教会形成に励み、宗教法人格と墓地を取得し、2005年に市郊外の田園地帯である植松にバリアフリーの新会堂を献堂。「防府聖書教会」と名称を定めました。
平野師の退任後、九州の久留米から梶原親膳師の出張による祈り会と礼拝が捧げられ、数年間、礼拝は信徒数名による録音説教の傾聴と祈りを捧げる忍耐の時が続きました。試練を経て、2009年、主は結城晋次師を山口福音派牧師会から導かれて説教奉仕を開始させ、翌年に牧師として就任。息を吹き返した教会は、2013年同盟基督教団に加入(山口県で初の同盟基督教団所属教会)、翌年から現牧師の小泉健師が就任しました。
若い牧師家族を迎えた教会は、大人もこどもと一緒の礼拝をささげ、みことばに聴き、公同の礼拝をささげる恵みに与っています。教会支援費は牧師家族の家賃に全て充て、宣教の下支えになっています。自然に囲まれ豊かな社会に住んでいるのに、心のむなしさや不安を抱える人々が多いと実感します。一方で、地域社会の人間関係の中に福音を携えて入ることが困難な地です。この地で福音に生きる教会とは何か、恵みに生きるキリスト者の喜びとは何かと、主に問われながら生きています。キリストの弟子の育成を心がけ、隣人の喜びや悲しみを共にする。肝を据え、主を待ち望み、福音を伝える足を前へ踏み出します。