第76回教団総会が、3月19日〜20日に東京、両国の国際ファッションセンターにて開催されました。登録議員は102名、出席議員87名(総会開会時点)、陪席者14名でした。当日の朝、関東地方では雷を伴う雨や雪が降り、一部の道路が通行止めになるなど、会場に向かう議員の方々にとって困難な状況がありましたが、予定通り教団総会が開かれ、すべての議案が可決されたことをご報告いたします。
開会礼拝では、吉持日輪生理事長がマタイ21章28〜32節から「父なる神さまの願い」と題し、「思い直す」ことの重要性について語られました。私たちは、時に父なる神さまのみこころら離れてしまうことがあるかもしれません。しかし、そのようなときこそ、思い直し、歩みを改めることが求められているとチャレンジを受けました。教団総会は、これまでの歩みを振り返り、新たな方向へ進むための大切な場です。今回の総会においても、教団全体の課題から目をそむけることなく、目の前にある課題に真摯に向き合う必要性を実感しました。私たちは現状にとらわれることなく、必要な変革を恐れずに前進していかなければなりません。そのような意味において、今回変更された法人規則、教師職務規程、教師戒規規程、そしてそれらに関連する教規の改定は、教団が直面する課題と真摯に向き合った結果であると言えるでしょう。
事業報告、決算報告、事業計画および予算審議においては、特に若い議員が積極的に発言してくださり大変嬉しく思いました。議案に対して質問が出るということは、それだけ教団の働きに真剣に向き合っているあらわれだからです。普段の教会生活では、自分たちの教会の働きに意識が向きがちですが、教団総会ではより広い視野を持ち、日本宣教や世界宣教について共に考える機会となります。そして、この教団総会で決議された事項が各宣教区や諸教会にしっかりと共有されることも極めて重要です。なぜなら、決議を実行していくのは、私たち一人ひとりに他ならないからです。
この2日間の総会では、東京基督教大学、韓国の合同教団、高神教団、そしてモンゴルから宣教師や現地の協力者の方々が挨拶され、私たちの宣教協力が日本国内にとどまらず、世界へと広がっていることを実感し、大きな励ましを受けました。また、今春からいよいよ教団レベルでの島根開拓が始まります。この働きを担う伝道者として、李到玄師ご夫妻が立てられました。この新たな働きを教団全体で心を一つにして祈り、支えていきましょう。
典礼では、4名の補教師准允、10名の正教師按手、そして4名の教師加入があり、主の恵みを覚える感謝のときとなりました。続く派遣礼拝では、藤田敦副理事長がマタイ7章13〜14節から「狭い門、細い道」と題して、この困難な時代の中で、私たちが固くみことばに立ち続け、教団全体として狭い門、細い道を歩み続けるようにとのチャレンジを受けました。変えてはならないこと、そして変えていかなければならないこと。その両者をしっかりと見極めながら、これからも教団の働きのために共に祈り、主に仕えていきたいと思います。