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日本同盟基督教団 教団事務所 

私たちの希望 理事長 吉持日輪生

私たちの希望

理事長 吉持日輪生(茨木聖書教会牧師)

「主は寄留者を守り みなしごとやもめを支えられる。しかし悪しき者の道は 主が曲げられる。」詩篇146篇9節
「寄留者を苦しめてはならない。虐げてはならない。あなたがたもエジプトの地で寄留の民だったからである。」出エジプト記22章21節

聖書は、「寄留者」に対して冒頭引用個所にある通り、「守り」「苦しめてはならない」「虐げてはならない」と勧めています。
私が遣わされている茨木聖書教会には、昨年度276名の新来者(新来会者)が礼拝に来てくださいました。それらの方々と共に礼拝を献げつつ時代の変化を感じているのは、その半数以上が外国人(日本語を母語としない方々)だったということです。最近では、近くにある立命館大学茨木キャンパスに在籍するアフリカからの留学生も礼拝に出席しています。
日本政府観光局が発表している「訪日外客数の推移」を見ると、2024年は約3780万人の外国人が来日しています。この数字は2023年の約1.5倍になります。一方、厚生労働省から発表される日本の人口は、毎年減少しています。2023年に発表された情報の中には2070年には日本の人口は8700万人になるという内容のものもありました。しかしこの1年間、社会の片隅である教会で経験したことを思うと、確かに日本人(日本国籍の方)は減少するのでしょうが、日本に在留する外国人の方々は確実に増えていくし、増えなければさらに労働者不足になってしまうのでしょう。
このような状況は、「人口減少」という側面からは見えてこなかった希望の光と感じています。なぜなら私たち教会が大切にしている「聖書」も、「聖書」が教えていることも、「寄留者(新改訳聖書第三版では「在留異国人」)を「守り」「苦しめてはならない」「虐げてはならない」と教えているからです。教会が、それぞれの地域の在留外国人にやさしい場所として用いられていくことは大きな希望ですが、もう1つの希望は、日本に来られる外国人クリスチャンの存在です。これは私の希望的観測も入っていますが、在留外国人のクリスチャン割合は、おそらく日本人のクリスチャン割合より多いのではないでしょうか。
私たちは、「聖書」の教えに従い、「寄留者を守り」「苦しめず」「虐げず」、共に礼拝を献げる交わりを通して、日本の教会も励まされ、強められていくことを祈り求めましょう。希望をもって外国の方々と共に礼拝を献げていきましょう。

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