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「腰を据えた教会形成の支援」

「腰を据えた教会形成の支援」

教会支援部部長 草井琢弘(岡山めぐみキリスト教会牧師、倉敷めぐみキリスト教会兼任教師)

「ある夜、主は幻によってパウロに言われた。『恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。…この町には、わたしの民がたくさんいるのだから。』そこで、パウロは一年六か月の間腰を据えて、彼らの間で神のことばを教え続けた。」(使徒の働き18章9〜11節)

第76回教団総会の議案説明(資料2025年度事業計画「教会支援部」)で、三浦陽子伝道局局長より「社会情勢の変化、感染症の後遺症などによって既存教会の存在が危ぶまれている昨今、重要な働きを担っています」と教会支援部の働きが紹介されました。そして『「自給、自治、自宣」に向かう教会支援費受給教会を主に支援・その他の枠を超えた支援も検討・資源が限られており知恵と工夫が必要・みことばに根ざした理念の検討』と方針が示されました。そこから「未自給教会への励まし(寄り添い支える)が必要であり、審査規定の再考(杓子定規にならない)が問われてきます。
教会支援部部長として、課題と取り組み、課題を整理する中で見えてきたことは、支援だけを考えていても課題の解決には至らず、やはり宣教の中に教会支援部の働きがあることに目を向けることでした。それは教憲教規の前文に「…この目的のために、本教団は、犠牲を惜しまず、積極的な開拓伝道と堅実な教会形成による国内宣教…」とあるように、「教会支援部」の働きは、単なる支援ではなく、宣教協力に立つ国内宣教の一端(堅実な教会形成)を担う働きだからです。
そこで心に留まったみことばが、コリントでパウロが長く腰を据えて伝道牧会(教会形成)に関わることができた主のことばです。そこにはまず「同労者の存在や献金によるサポートによって宣教の働きに専念できた」ことが記されています。ところが順調と思われたパウロに対して主は「恐れないで、語り続けなさい。…この町には、わたしの民がたくさんいるのだから。」と励ましました。ここから順調に見えても「恐れ、黙りたくなる」ことがあることと、それでも「この町には、わたしの民がたくさんいるのだから」と励ましてくださる主のみことばに心が留まりました。そして教会支援部の働きは経済支援と共にやはり励ましとなる働きだと気づきました。その為の課題を検討し、教会を励ます制度が整えられて、適切に対応できることを願っています。
今年の伝道懇談会は松原湖バイブルキャンプ場での開催です。主講師に山口陽一先生(東京基督教大学特別教授、市川福音キリスト教会代務者)をお迎えします。また励ましとなる小グループの交わりと共に各種分科会も開きます。また教会支援費審査をより丁寧にするために、今回より申請締め切り日を一週間早めました。支援制度が必要な教会に用いられ「腰を据えた教会形成の支援」( 堅実な教会形成)に向かうことを期待しています。なお詳細は教団事務所便り等でお知らせいたします。

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