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東北宣教プロジェクトニュース 2025年7月

東北宣教プロジェクトニュース

「TSPの生命力(バイタリティー)を想う」

篠原哲二(須坂聖書教会牧師)

それ以前のことは分かりませんが、目に映る世界の見方と、人とのつながりが、あの頃を境に、ガラリと変わったように見えました。神学校を卒業してから、担任教師として須坂に赴任した2012年4月は、震災から1年が過ぎた年でした。まだ渦中にある感覚が、講壇から語る私にも、集う聴衆からも拭えていませんでした。牧師の働きに従事するということは、どの時代、どの状況でも、似たようなものかもしれない。ですが、感覚的にはかなり異様で、学んで来たこと以上のあれこれが押し寄せているようで、順応していくのに時間を要しました。先輩牧師や後輩神学生たちが支援活動の往来を精力的に繰り返すあいだ、私は、小さな娘たちを抱きかかえながら見守るばかりでした。2015年に東北宣教プロジェクト(以下:TSP)が教団を挙げて始まり、画期的な印象を受けました。かみ砕いて言うなら、信仰と行いについて、深く考えさせてくれた点において。2年後にTSP委員会に加わりお手伝いすることになるとは思ってもいませんでした。委員会で、TSP従事者の齋藤満師と仕事上、出会ったわけですが、何となく最初から友人のような会話が交わされ、今に至ります。最近も地方伝道勉強会で顔を合わせては好き勝手に分かち合っています。そういうふうにさせてくれるところが齋藤満こと、ミッチーの人間力なのかもしれません。委員会での私の関わりはわずかでしたが、今でも会う度に気の抜けた、自然な関係を続けています。そして、会う度に良い刺激をくれる。ある時、一緒に歩いていると、また新しい働きを進めていると聞き、どこかでアルバイトでもしているのかと思ったら、地方教会が地域に存在し続けるために様々な模索をしているとのこと。一緒に地方教会について、あれこれと分かち合っていますが、結局は課題を据え置きにしたままのことが多いなか、困難承知でも前へ進もうとする彼の姿に、目を覚まされます。これまでも彼の多才と器用さは目にしてきましたが、その生命力(バイタリティー)には驚かされます。
ふりかえると、TSPを覚え祈ってきたのですが、私は助けるよりも、彼の働きを通して、友人として、励まされ助けられていたのかもしれません。ミッチーを見ていると、七転び八起きのみことばがいつも思い浮かびます。「正しい人は七度倒れても、また起き上がり…」(箴言24章16 節)。オレもイジケてないで頑張ろう、という気にさせる。震災で傷んだ地の再生に従事し、今も様々なことに挑戦し、宣教し続ける齋藤満を、見に行くツアーをしても良いかもしれません。きっとあなたも励まされ、ミッチーたちも励まされるはず。これからも、信仰の行いにあふれた福音宣教が前進していくことをお祈りしています。

 

【祈 る】 訪れてくださる宣教チームとの協働、イベントが守られ感謝。来られている地元の方々の救いのために。また教会員一人ひとりが福音を携え、礼拝に来られる方々を歓迎できるように。
【送 る】 ふまねっと後お茶っこ、訪問時用お菓子: 賞味・消費期限の長いもの。個包装、少量から受けています。
【参加する】(教会の2F に2部屋ゲストルームあり。団体は礼拝堂や食堂で宿泊できます!) ① 宣教チーム&視察: お1 人から随時受付中。まずお電話でお問い合わせください。現在、チームは3 ~ 5名規模が感謝。大人数は要相談。13 年経った被災地を見に来るだけでも 歓迎です!② 移住者大歓迎!地方でかがやく若者応援します!多数市からの補助もあり!一緒にグレイス ハウス教会とともに歩んでくださるかた募集してます。詳しくはお問い合わせください。
【献げる】 2025 年度TSP 献金目標額365 万円( 月額約30 万円) に対して、4 月までに1,169,750 円( 予算比約32% ) の尊い献金が献げられました。感謝いたします! 現在、TSP 会計状況はとても厳しい状況にあります。今年度、ぜひとも毎月の献金額が期待値を超えて献げられることを願っております。諸教会と皆さま方のなお一層のお献げ物をもって、現地責任の大切な働きを担う齋藤満師をお支えくださり、TSP の働きをお支えください。

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