9月は「私たちの防災訓練2025」を実施しましょう。昨年度の防災訓練報告教会数は約130。前年度の60教会からほぼ倍増しており、防災意識の高まりが数字にも現わされています。今年度は150教会以上の書き込みが目標です。これは教団所属の教会、伝道所の総計266のおよそ56%になります。防災訓練に関しては以下3つのステップを参照し、行ってください。
ステップ1「想定と計画」
「週に2時間程度しか滞在しない教会で避難訓練をする意味はあるのですか?」と聞かれることがあります。多くの人にとって、教会の建物に滞在する時間は日曜礼拝の2時間余、祈祷会や奉仕を含めても週に4〜6時間程度かもしれません。教会以外で過ごす時間の方が圧倒的に多いことは、それだけ教会で遭遇する災害リスクも少ないと言えます。しかし、私たちが「自分のいのちを守る」ことにとどまらず、「地域に災害が起きた場合どうするか」を想定しておくことも大切です。なぜなら、私たちキリスト者は自分のいのちをあずけている方を知っているからです。主が私たちに永遠のいのちを与え、それを守っていてくださるので、最悪の状況が起こっても最大の慰めと希望を思い出すことができます。しかし、そうでない人々が圧倒的に多い日本の地で、災害時に支援者や支援拠点となる備えをしておくのは教会の重要なミッションの1つです。支援する側としての想定や計画をすると、新たな訓練景色となること間違いなしです。
ステップ2「実施」
計画を実際に行うことは、そのまま経験値となります。人間にとって「やったことがある」という経験は、自信を醸成します。これは、テスト前に過去の問題集や模擬試験を受けておくと、本番も落ち着いて取り組めて良い結果を生むのと似ています。災害時は慌ててしまい、パニック状態になることも考えられます。その時、冷静に正しい判断ができるかは、訓練の実施が素地となります。行動の実施とともに、教会建物の耐震チェックをしてみるのもお勧めです。
ステップ3「報告」
書き込むことで、自分の安否を大事な人などに知らせることができます。支援が必要な時、的確な文章を打ち込むことで支援の早期到着にもつながります。また各教会が報告することで、相互の取り組みや様子も知ることができます。災害対策部のウェブサイトからは、昨年度の実施例も閲覧できます。ぜひ、訪れてみてください。