「風は思いのままに吹きます。その音を聞いても、それがどこから来てどこへ行くのか分かりません。御霊によって生まれた者もみな、それと同じです。」(ヨハネ3章8節)
来年「2026年世界宣教大会」(通称名「2026世界宣教大会」)を開催することになりました。日程は、2026年8月11日㈫から13日㈭、会場は「つくば国際会議場」です。ぜひ来年の計画に加えてくださるようお願いいたします。
世界宣教大会は、創立記念大会に並ぶ私たちの教団に属するすべての教会の方々を対象に行われているものです。「世界宣教」という名前の通り、国外宣教大会から生まれたものです。国外宣教大会は軽井沢で行われていて、私も1984年には大学4年生で参加し、吉持章先生や岡村又男先生のメッセージを今も覚えています。献身の呼びかけに前に出ていくと、安藤仲市先生が手を置いて祈ってくださいました。清野勝男子先生や寺田由弘先生、渡邉賢治先生をはじめ、宣教師の先生方と分科会や食事の席で話をしていただけて有益な時となりました。
そして、その国外宣教大会が青年大会として1996年に「フロンティア青年宣教大会」として軽井沢で行われ、実行委員の一人として奉仕をさせていただくようになりました。楽しい大会でしたが、高校生から青年の参加者に福音を届ける使命をストレートに語られる時でもあり、この大会を機に神学校への歩みに進んだ人や、教会で役員を担うようになった方がおられました。
そして、この青年層を対象としたフロンティアを継続しつつ、新たに全年齢層を対象とした「世界宣教大会」を1999年に行うこととなりました。箱根で行われた大会には、大きな体育館のような会場がいっぱいになる千人に迫るものとなりました。国外宣教師による報告や分科会での宣教地の文化の紹介とともに、国内宣教として開拓伝道の証を大きなスライド映写機を使いながら分かち合うことができました。また集会と並行して子ども向けの集会も行われ、宣教師だけでなく理事にもメッセージをしていただき、次世代に私たちの教団にいっしょにいることのすばらしさを伝えてきました。
2007年に横浜で2回目を行い、さらに3回目は2014年に川崎で行われました。どちらも1500人規模の大会として用いられてきました。
この間に、創立記念大会として95周年、100周年、105周年、110周年、121周年、130周年が開催されてきました。数々の大会は、世代が変わっても私たちの教団を通して働かれる神のわざにいっしょに参加していることを分かち合う場となってきました。
感染症のため来年の4回目となる世界宣教大会は、10年ぶりとなります。この間、国外も国内も様々な変化がありました。国外宣教の直面する世界の状況も各宣教師の環境や必要性もそれは例外ではありません。また、国内でも教団や宣教区、教会による開拓伝道が進みながらも、さまざまな課題にも向かい合っています。生活を支える技術、特に情報技術の進化は、10年前のスマホやパソコンでは考えもしなかったような可能性を生活だけでなく宣教にももたらしていますが、分からないことも多くあります。さらにさまざまな分野で価値観の違いもあらわれてきています。私たちが目にするいたるところに助けを必要とする「破れ」があります。
国内外を問わず、私たちはそういうほころびにどのように届いて行けるのか、主から託されていることを聞く場所にしたいと、実行委員会では「『風は思いのままに』〜我ら、聖霊を信ず〜」というテーマを決めました。私たち一人ひとりに吹いている天からの聖霊の風に導かれて歩み出せる大会になることを願っています。祈りとご支援、そして参加に向けて、よろしくお願いいたします。