
「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。」Ⅱテモテ4章2節a
第77回教団総会が3月17〜18日に行われます。昨年の「世の光」紙でも教団総会を迎えるにあたって冒頭のみことばを思い巡らしました。宣教の使命に生きる私たちの教団に対する語りかけとして再び覚えたいと思います。みことばは「時が良くても悪くても」と、教会が置かれている「時」を正面から見据えながら、どんな時にも「みことばを宣べ伝える」使命に従順であるようにと厳かに命じています。
今日の日本において、教会は社会の中でますます少数者となり、福音を届けることが以前にも増して容易ではない時代に入っていると思います。「人々が健全な教えに耐えられなくなり、耳に心地よい話を聞こうと・・・真理から耳を背け」(Ⅱテモテ4章3〜4節)ていく、そのような状況が起こりつつあるのではないかと思います。
しかし、そのように感じる「時」であっても、教会はなお「しっかりやりなさい」と語りかけられています。時代は変わっても、変わらない福音を、伝わる仕方で語り続けることが求められています。「しっかりやる」ことを考え続け、地に足のついた決断をし、それを教会として引き受けて歩むことが必要です。教団総会は、そのための意思決定の場であると言えます。
本教団は「教会が協力し宣教の使命を果たす」(教憲第2条)ことを掲げた宣教協力の教団です。諸教会が共にキリストに従い、宣教に仕えるための交わりです。その歩みを整えるために「合議制によりその政治を行う」(教憲第3条)と定めています。かつて水草修治先生が理事を退任するに際して理事会メンバーに語ったことばを思い起こしています。「聖書信仰を土台として、宣教協力を実現するために、合議する」。同盟基督教団が大切にする3本柱のそれぞれの関係性についてこのように表現されました。これが宣教協力の教団として大切にすべきことであると。
この合議制は3者合議を旨としていますが,それは3者のうちの1者がみこころを独占することではなく、意見をならして平均化するための仕組みでもなくて、対話と祈りを通して、教会として宣教の使命を果たそうとする意思を形にしていくための道筋です。
合議のプロセスにおいては、議論があり、時に反対や異なる意見も示されます。その中で、問いが深められ、言葉が練られ、事柄がまとめられていきます。理事会内でも度々激しい議論が重ねられます。この過程そのものに、聖霊の働きがあると信じています。違いを通して視野が広げられ、拙速な判断が避けられ、祈りのうちに熟慮が重ねられ、宣教協力を実現するにふさわしい判断へ導かれることを絶えず求めたいと思います。
教団総会は、そのような合議の積み重ねを受け取り、主の前に差し出し、審議し、意思を決する場です。宣教の使命のために各宣教区から選ばれた代議員が集まり、神のみこころを求めて審議し、決議することは、「聖霊と私たちは・・・決めました」(使徒15章28節)と言い得る事柄です。このように意思を定めることで、「主のからだなる教会の権能」(教憲第4条)を共同体として担い、行使していくことになります。
今回の教団総会では、報告・決算、計画・予算の審議の他、理事選挙もあります。正教師按手、補教師准允、教師加入、教会加入も扱われます。一つひとつの議案が、「時が良くても悪くても」しっかり宣教の使命を果たすための意思決定であるように、教団総会のためにどうぞお祈りください。