「イスラエルの皆さん、この者たちをどう扱うか、よく気をつけてください・・・私はあなたがたに申し上げたい。この者たちから手を引き、放っておきなさい。もしその計画や行動が人間から出たものなら、自滅するでしょう。しかし、もしそれが神から出たものなら、彼らを滅ぼすことはできないでしょう。もしかすると、あなたがたは神に敵対する者になってしまいます。」 使徒5章35〜39節
これは、かつて使徒パウロが律法を学んだパリサイ派のラビ、ガマリエルのことばです。ペテロはイスラエルの最高法院で、大祭司たちがイエスを十字架で殺したこと、しかし神がイエスをよみがえらせたこと、それらを力強く証ししました。これを聞いた大祭司、議員たちは激しく怒り、使徒たちを殺そうとしました。その時、ガマリエルが議場に立ち、上記のことばを語って大祭司たちを説得しました。彼らはガマリエルの意見に従い、殺害を思いとどまったのでした。
このガマリエルのことばには、1つの真理があります。つまり神の計画は人間には止められない、ということです。大祭司たちは、彼らなりの「正義」のために、法や正当性を無視し、なりふり構わず、暴力を用いてイエスを捕えにやってきました。イエスはその状況を「今はあなたがたの時、暗闇の力です」(ルカ22章53節)と言い表しました。そして彼らはイエスを有罪にするために偽証を集め(マタイ26章59節)、群衆を扇動して(マタイ27章20節)、処刑することに成功しました。しかし神は、イエスをよみがえらせたのです! 彼らの人間的な努力は、水の泡となりました。ガマリエルは大祭司たちに「もしかすると、あなたがたは神に敵対する者になってしまいます」と忠告しましたが、彼らはすでに神に敵対する者となってしまっていました。
今に始まったことではないのかもしれませんが、最近は真実とか、さらに言えば真理といったことは軽んじられ、とにかく大きな声で主張し続けて真実っぽい雰囲気にする、不都合な真実は「それはフェイクニュースだ」と言って無視する、真偽不明の情報を都合よく引用する、法や理念を無視して行動し既成事実を作ってしまう・・・そういう人たちがもてはやされているように思います。しかしイエスの復活を知っている私たちは、そのような人たちに倣ってはいけません。真実、さらには真理、神の意志、そのようなことにこだわりたいと思うのです。
使徒たちが世界に出て行ってイエスの復活を証ししたように、私たち同盟基督教団も、日本の各地で、そして世界でこの良い知らせを宣べ伝えています。暗闇のような時代の中で、私たちが真理を重んじる姿を人々に示すことができますように。