5月15日(水)、グレイスハウス教会の教会設立式と齋藤満牧師の就任式が行われました。グレイスハウスを貸してくださっている大家さんはじめ地元の方々、大船渡市内の教会や、協働している諸団体(遠くは台湾、シンガポールからも)、東北宣教区の諸教会や、その他同盟基督教団の兄弟姉妹、総勢49名が列席し、祝福の内に式が執り行われました。
司式は東北宣教プロジェクト委員長の林明信理事(那覇めぐみ教会牧師)、説教は東北宣教区長の武藤正信師(聖十字架福音教会牧師)、そして設立・就任の祈りを東北宣教区担当理事の藤田敦理事(北総大地キリスト教会牧師)がささげ、大塚史明師(盛岡みなみ教会牧師)がこれまでの経過を報告しました。牧師就任の誓約に続いて、キャサリン・ポーター宣教師(WEC国際宣教団)のハープ演奏による特別讃美がささげられました。
今夏から協働することとなるSEND国際宣教団から副理事長のバークマン師、継続的に宣教チームを派遣してくださっている行道会台北教会のリー姉、そして3・11いわて教会ネットワークの近藤愛哉師(盛岡聖書バプテスト教会牧師)から祝辞をいただきました。ともに働きを担うキリスト者の交わりが、同盟基督教団だけでなく、日本にとどまらず、世界に広がっていることに大きな励ましと感動を覚えました。
中でも近藤愛哉師の言葉は大変印象に残るものでした。祝福の時に「不吉なことを言うつもりはありませんが」と前置きをして、ご自身の所属団体ではかつては岩手沿岸に14教会を設立したものの、現在は4教会になってしまったという宣教史を紹介されました。今は信徒として教会に仕えているかつての働き人の証言によると、撤退せざるを得なかった最大の要因は、「孤立」の問題であったそうです。宣教の情熱に燃えて福音を宣べ伝えても、期待した実りを得ることができず、コミュニティではよそ者、仲間もなく、助け合う交わりもなく、失望、落胆し、働きを継続できなくなる。そういうケースが多かったそうです。
宣教協力のネットワークの重要性を改めて意識させられる言葉でした。宣教協力の教団として、「孤立しない・させない」教会形成ということを真剣に考え、取り組んでいく必要があると思います。グレイスハウス教会の新たな歩みと、東北宣教プロジェクトのために、これからも力強いご支援とご協力をよろしくお願いいたします。