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日本同盟基督教団 教団事務所 

新型コロナウィルス感染への教会の対処のために(2020年3月27日)

2020 年3 月27 日

新型コロナウィルス感染への教会の対処のために

日本同盟基督教団理事会

 

 新型コロナウィルス感染と公同礼拝の在り方について心悩ませておられる教会もあろうかと存じ、同盟教団理事会としての見解を述べたいと思います。

1 公同礼拝と「不要不急の外出を避けよ」という要請の件
 主がくださった最もたいせつな戒めは、「あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」「あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。」(マルコ12:30、31)です。
 公同礼拝は私たちの神に対する愛の表現ですから、公同礼拝に参加することは私たちにとって「不要不急」のことではなく「必要緊急」のことです。しかし、同時に、「善きサマリヤ人の譬え」のレビ人と祭司が、けがれに触れて祭儀を行えなくなることを恐れて瀕死の旅人を見捨てたことが、主の愛の戒めに背くことであったことも心に留めたいと思います。つまり、公同礼拝を守ることを金科玉条にして、隣人愛に背くことのないように留意したいと思います。
 したがって、兄弟姉妹・地域の人々への愛をもって、安全への配慮を十分にしつつ、さまざまの工夫をしながら公同礼拝をささげることが、教会の歩むべき道であると考えます。

2 公同礼拝に関する配慮
(1)入り口の手洗いを徹底する
新型コロナウィルスは、接触感染・飛沫感染によって広がります。したがって、集会場入り口で手を清潔にすることが、直接的な意味での感染予防の第一のポイントです。入場者の手がきれいになっていれば、ドアノブ・手すり・水道カランその他も清潔に保てます。
(2)咳・クシャミが出る人はマスクを正しく(鼻と口を被う、マスクは前をさわらず、ひもに触れる)着用する。また、咳やクシャミはハンカチ・腕で止める咳エチケット。
(3)ペーパータオルを用意する。
(4)握手など接触するあいさつはしない。
(5)公同礼拝を「3密」の重複する場にしない
  対策の専門家会議は3つの「密」条件の重複が感染を招くとしています。1 つでも2 つでも条件を外すようにします。
   ① 換気の悪い密閉空間・・・・・窓を開けて30 分ごと換気する。集会の短縮化
   ② 多くの人の密集する場所・・・集会時間をいくつかに分けて人数を分散する
   ③ 近距離での密接した会話・・・近距離で向かい合う集会はしない
(6)飛沫感染が起こらないために、椅子と椅子の距離や椅子の方向やプログラムを工夫する。暖かい地域では屋外集会の可能性もあろう。

3 公同礼拝の会堂に出席がかなわない状況の場合
(1)発熱・咳・倦怠感という症状の兄弟姉妹、感染者と接触のあった人には休んでいただく。症状のある兄弟姉妹のために、保健所の連絡先・電話番号を周知しておく。
(2)既往症のある兄弟姉妹や、その他、不安を感じている方には、「無理をしないで休んでもいいのですよ」と話す。
(3)上のような事情で出席のかなわない兄弟姉妹のために、また、やむを得ず会堂に集まって礼拝することができなくなった時には、インターネット配信や郵便や電話などを用いて、公同礼拝出席に準じた霊的養いができるように工夫と配慮する。

結び
 地域教会ごとに、会堂の広さと出席者数・年齢層・所在地域の感染状況・集う兄弟姉妹の会堂への距離・兄弟姉妹の奉仕の賜物・行政の判断と要請など、さまざまに条件が異なりますから、それぞれの教会で祈りつつ自律的に判断して具体策を講じてください。神は、私たちが、神を愛し、隣人を自分自身のように愛するためになす行動を祝福してくださいます。
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」ローマ8:28

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