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日本同盟基督教団 教団事務所 

時代を感じる働き(茨木聖書教会)

時代を感じる働き(茨木聖書教会)
吉持日輪生(茨木聖書教会牧師)

「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。忍耐の限りを尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。」(Ⅱテモテ4章2節)

以前「世の光」紙で紹介した「生活困窮者自立支援」の働きが、ここにきて忙しくなっています。その理由は、新型コロナウイルスのため社会が大きく変化しているためのようです。
教会施設の一つ 「並木ハウス」には、私たちの牧師館部分以外に5つの部屋があり、 そこで 「生活困窮者自立支援の一時生活支援」を2016年から進めてきました。これまで5つの部屋全部に利用者が入るということはありませんでしたが、4月、5月はほぼ満室。6月になり少し落ち着きましたが、この原稿を書いている7月は、また5部屋全部利用者がいる状況です。
そのような中6月上旬に悲しい出来事がありました。4月末に利用を始めたNさんは、見るからに若い20代前半と思える青年男子でした。彼は、住み込みでの仕事が大阪で見つかり、九州から出て来たけれども、新型コロナウイルスの影響で雇止めに合い、住むところがなく、市役所に相談し、 「並木ハウス」に来られました。その後5月になっても、ゴールデンウィークが明けても、就職先からの連絡はなく、再就職先を探そうとしていたようです。時々建物内ですれ違う時など、普通の様子でしたが、6月上旬、その日は、朝から市役所の方との面談が入っていましたが、部屋におられないという連絡が市の担当者からあり、どこに行かれたんだろうと心配をしていました。というのは前日の深夜「並木ハウス」を出たり入ったりしている彼を見ていたからです。お昼前に市役所から連絡があり、市役所の近くで自死している彼が発見されたとのことでした。翌日母親が九州から来られ、5月の誕生日で21歳になったことなどを聞きました。とても胸が痛みました。誕生日を知っていれば、「おめでとう」の一言でも伝えられたのにと後悔しました。そして神さまが、その週の説教に備えてくださっていた聖書個所は、マルコの福音書6章の5千人の給食でした。私の目は、5つのパンと2匹の魚を配る弟子の姿ではなく、1万人以上の男女、子どもの食べ残しを丁寧に集める弟子の姿に向いました。誰も触れたくない、関わりたくないものに、イエスさまに促され、疲れていた弟子たちは誠実に、忠実に担ったのです。キリストのからだなる教会も、社会から、時代の荒波からはじき出された方々と丁寧に向き合うことの大切さを教えられました。
まだしらばく新型コロナウイルスの影響は続きます。それぞれの地で教会の使命が果たされていくように、共に祈りつつ励みましょう。

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