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日本同盟基督教団 教団事務所 

新式文の解説③ 教会関係諸式

新式文の解説③ 教会関係諸式
式文委員 本間羊一(新発田キリスト教会牧師)・山口契(金沢中央教会牧師)

教会関係諸式では、基本的に現行式文を踏襲しつつ、より同盟基督教団の教憲・教規に基づく式であることを意識しています。各式文の序文に該当する条項を引用し、その関連を明確にしました。

1 牧師・伝道師就任式
現行式文では「教団関係諸式」に含まれている、教団総会で任職された教師が各教会に就任する就任式を「教会関係諸式」に入れています。

2 役員任職式、教会学校校長・教師就任式
現行式文にも含まれていたこれらの式について、新式文では用語の整理をしました。聖書的な職務(牧師(正教師・補教師)、伝道師、役員など)に任じられる際は「任職」、それ以外の職務(教団理事長・理事など)に任じられる場合は「任命」としています。また、教団の任職を受けた者が各個教会において職務に就く場合や、教会学校教師等の職務に就く場合は「就任」と呼ぶようにします。なお、役員の場合は通常「任職」と「就任」が1つの式で行われることになるので、「役員任職式(就任式)」として、いずれの呼称でも使用できるようにしています。

3 教会設立に関する諸式(教会設立式、教会加入式、教会合併式等)
教会設立式や教会加入式については、それぞれ第一種教会用と第二種教会用の両方を掲載しています。教規第35条には「第一種教会とは、教会規則を定め、教会総会を定期的に開催し、役員会を有するものとする」とありますが、これは「教会としての意志を決める方法を持つ」(『みんなのキコウカイカク2』,18頁)ということであり、教会の自律性や秩序のために重要なものです。たとえば、ある教会が新しく誕生する際、多くの場合、第一種の要件を満たしていないことが想定されますので、「第二種教会設立式」が行われることになります。その教会が第一種の要件を整えるまでに成長した暁に「第一種教会設立式」が行われていくことになり
ます。そのような教会理解も反映させた内容になっています。
また、教会加入式は、他教団または単立の教会が、第一種または第二種教会として同盟基督教団に加入する場合に行うことができます。内容的に「教会設立式」と重なる部分もありますが、同盟基督教団の教会として宣教の使命を共に担っていく志を新たにする式文を目指しました。
伝道所が開設される際は、「教会付属伝道所開設式」を行うことができます。伝道所は各個教会の所属になりますので、伝道所の教師や信徒だけでなく母体となる教会の教会員も一緒に使命を共有していく式となることを念頭に置いています。現行式文では「教会員の誓約」の際に「伝道所に所属する信徒は起立」とあったところを、「教会員起立」と変更したのは、そのためです。
現行式文にはなかったものとしては、教会合併式の式文を新たに加えました。教会合併に至るには、様々なケースがありますが、全てが主の導きであることの感謝と、複数の教会が共に宣教の業を担う1つの群れとなる使命感をあらわすことを目指しました。

4 教会堂建築起工式、教会堂定礎式、教会堂献堂式
教会建築に関する式文は、全体的に大きな変化はありませんが、教会堂献堂式には「献堂の宣言」を新たに入れました(現行式文では「献堂の辞」に当たる)。司式者のみならず会衆も共に宣言し、感謝と献身の思いを一体感のうちに表明することを目指しました。

結びとして
「キリストによって、からだ全体は、あらゆる節々を支えとして組み合わされ、つなぎ合わされ、それぞれの部分がその分に応じて働くことにより成長して、愛のうちに建てられることになります。」(エペソ4章16節)。今回解説した教会関係諸式の式文を含め、新式文が「キリストのからだなる教会」の健全で生き生きとした宣教の働きのために用いられるものとなることを願います。

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