豊栄キリスト教会は、地区諸教会の援助を得て1970年に開園した幼稚園が前身です。幼稚園は2年で閉園となりましたが、郷里伝道を志した故若月誠牧師夫妻の指導のもと、教会として再出発。若月師が30年間牧会された後、現牧師が引き継いだのが20年前のこと。今年は教会創立からちょうど50年を迎えます。
コロナ禍の日々は、礼拝と交わりについて深く考える機会となりました。1mの距離を保つことのできる収容人数は当教会の会堂では15人が限度。主日礼拝はそれまでも早天・夕拝含めて3回体制でしたが、この2年間は各礼拝の間隔を短くし、全員がいずれかの礼拝に出席できるようにしました。それでもかつては一堂に会していた民が、共に集まることができなくなったことは痛みがありました。しかしだからこそ、「受けるよりも与えるほうが幸いである」(使徒20章35節)礼拝と交わりへの主体的な参画を学びました。10年前に創立40周年記念誌を発行したとき、委員の中に「50周年記念は会堂建設を」という幻が起こされました。その後、教会総会のたびに懇話会を開いたり、毎月、会堂建設のための祈祷会を続けてきましたが、なかなか希望する条件にかなう土地は与えられませんでした。しかし昨年末、旧豊栄市の中心部に約860㎡の土地が示され、臨時教会総会にて全会一致のもとに取得を決議することができました。それは10年前の幻のとおり、神が会堂建設をあらかじめ備えてくださっており、私たちに霊的一致を与えてくださったと確信できた時でした。諸教会の皆さまに、これからの建設計画の祝福をお祈りいただけたら幸いです。