2014年4月より8年にわたり教団事務所・法人事務主事として教団と諸教会に仕えてきましたが、この度3月末日をもって任期満了・退任しました。これまで祈りと励ましをもって支えてくださった諸教会の皆さまに心より感謝します。
教団事務所業務は多岐にわたりますが、働きを振り返ると、宗教法人の管理運営や行政手続きを中心に、教団・教会実務の働きは近年、厳密かつ正確な対応と処理を求められるようになっていると感じます。
そこで問われたのは「法令順守」と「聖書に基づく教会的な対応と管理」でした。両者は矛盾・衝突することも多く、厳密に正確であろうとすればするほど、教会の働きを阻害しているのではないかと思うような時もあり、いつも葛藤(かっとう)を覚えていました。実際にご迷惑をおかけしたことも多々あったかと思いますし、自身の不甲斐なさを思い知らされたこともしばしばでした。
就任直後から数年間、諸教会の不動産取得などの相談が相次ぎ、安全な取引と適法な手続きを実行が求められました。宗教法人運営においても法人設立や規則変更の手続きを通して、法令の正確な理解と運営実態の把握、それに対する適切な対応が求められました。
そのような中で教団では弁護士・税理士・社会保険労務士と顧問契約を結び、適宜助言を受ける体制を充実させました。私自身も宅地建物取引士や日商簿記3級の資格取得、行政書士試験受験などを通して、自己研鑽と業務の質向上に励みました。
しかし、教会・教団における実務において何よりも大切なのは、「主の御前にあって」聖書に基づいてふさわしい決断をし、対応をしているかどうか、それがキリストのからだである教会をふさわしく建て上げるかどうかであると学びました。
私は4月より支援教師となり、石神井福音教会で協力教師として奉仕するとともに、教団事務所の非常勤事務スタッフとして、後任の笠川路人先生の下で、法人事務業務の一部を担っています。退任後も自己研鑽と主の御前におけるふさわしい事務管理を求め続けています。
笠川先生と教団事務所の働きのために続けてお祈りくださればさいわいです。
この度、教団事務所の法人事務主事に就任させて頂きました。神学校を卒業後、関西宣教区の茨木聖書教会で7年間の奉仕を経験した後、教団事務所での働きを始めることになりました。歴代の法人事務主事の先生方、そして前任の河野優先生が建て上げ、整えてくださった働きを滞りなく引き継ぐのはチャレンジですが、主から与えられた使命をしっかりと果たせるように尽力したいと思います。献身する前には、10年ほど会社務めも経験させていただいていますので、社会と教会の両方に仕えた経験が教団の法人事務の働きに用いられたらと願っています。法人事務の働きは、同盟基督教団が神の国の働きを進めていくための事務を支える「裏方」の働きとともに、諸教会の各地域での宣教の働きが滞りなく進められていくために法人実務のサポート役であると思います。担当する一つひとつの法人事務の奉仕を誠実に、そして祈りをもって進めていきたいと願っています。最初は慣れないことも多いと思いますが、何卒よろしくおねがいいたします。今後とも、教団事務所と法人事務主事の務めのためにお祈りいただければ幸いです。