日本とアジアと世界に仕える Japan Alliance Christ Church
日本同盟基督教団 教団事務所 

「神の御前に富む生き方に」

「神の御前に富む生き方に」
伝道部長 大瀧恵理也(小平聖書キリスト教会牧師)

「むしろ、あなたがたは御国を求めなさい。そうすれば、これらのものはそれに加えて与えられます。」ルカ12章31節

「先生。遺産を私と分けるように、私の兄弟に言ってください」(13節)と願い出た人の声を受けて、イエス様は「人のいのちは財産にあるのではない」(15節)と群衆に教え、「愚かな金持ち」の例えを話されました。例えの中で豊作を迎えた金持ちは、神への感謝でなく、「私の作物」「私の倉」「私の穀物や財産」「わがたましいよ」と、「私の」を連呼し、「食べて、飲んで、楽しめ」と言い放ちますが、その夜死を宣告されます。「自分のために蓄えても、神に対して富まない者はこのとおりです」(21節)とイエスさまは、例えをまとめられました。
私たちは、コロナ禍を機会に、自分のものをいかに確保し、いかに自分の生活を快適にするかに思いが集中していることはないでしょうか。しかし「烏のことを考え」(24節)、「草花がどうして育つのか、よく考えなさい」(27節)と、イエスさまは、確かに慈しみをもって養い、装ってくださる神さまがおられることを思い起こすよう私たちを招いておられます。そして、「私の」小さな倉に蓄える生き方ではなく、神さまから預かった一度限りの人生を、時間を、財を、賜物を、神さまの栄光の表される場となるよう祈りながら、神さまの御手に差し出し用いていただく「神の御前に富む生き方」に、イエスさまは今日も私たちを招いておられるのです(33節)。
先日、お交わりのあったTEAM宣教師ご夫妻が、コロナ禍の嵐を越えて2年半ぶりに福音宣教のため再来日され、礼拝で証しをして下さいました。神の国に生涯を献げる「神の御前に富む生き方」がその姿にありました。背後で、日本人の救いを祈り、その働きを母国からサポートする方々がおられることも忘れてならないことでした。キリストの愛に応えて「神の御前に富む生き方」を選ぶおひとりおひとりの献身を用いて今日も主は、神の国を広げてゆかれるのです。だからこそ、主の愛に応えて、祈ること、献げることを通しても、所属教会の宣教に参加し続けましょう。
来年春、和歌山県で宣教区レベル開拓教会が始まります。残る同盟基督教団の教会未設置県は秋田と島根の2県です。そこにも福音を待っている多くの方々がおられます。そこに、主の教会が新たに生まれることで、はじめて福音を聴くことができるようになる方々がおられるのです。キリストの多大な犠牲と愛によって、私たちは救いを恵みによっていただきました。そのキリストの愛に突き動かされて、新たに救われる方々が起こされることを祈り、そのために献げる一人となりませんか。ぜひ祈りつつ、あなたも月額500円を開拓伝道のためにお献げください。「神の御前に富む」喜びをご一緒しましょう。

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