教会紹介　神岡キリスト教会（北陸飛騨宣教区　岐阜県飛騨市）

教会紹介　神岡キリスト教会（北陸飛騨宣教区　岐阜県飛騨市）

地域とともに生きる教会〜日本同盟基督教団発祥の地 飛騨神岡〜

牧師 小畑 光弘

「あなたのパンを水の上に投げよ。ずっと後の日になって、あなたはそれを見出す。」（伝道者の書11章1節）

約130年前、恵みによって飛騨の山奥の小さな町にキリストの福音が届きました。神岡町にはかつて東洋一の規模を誇った神岡（三井）鉱山があり、全盛期（1960年）には約2万8千人が在住。しかしその後の不況により、町の人口は7498人（2022年4月現在）に減少。高齢化率46・5％。礼拝出席者が20名弱の因習の強い町です。
コロナ禍により公共施設の諸行事が開催と中止を繰り返す中、私たちは健康運動「ふまねっと」（週1回）を続けてきました。その結果、常連となった未信者たちから「教会は私たちの味方だね」という声をいただきました。「地域へのプレゼント配布」（月1 回）で提供するものは、すべて教会員の持ち寄り（手作り）。ご家庭で収穫された新鮮な野菜は、特に喜ばれています。「神岡教会通信」（月1回）は教会員たちが2つに折り、自分の家の回りに配布しています。毎月楽しみにしている方たちが起こされ、通信を通して新来者が集い、親の介護や子どもに関する電話相談も来るようになりました。
良いことばかりではありません。しかし地域の人たちが苦しみ、不自由な生活を強いられているからこそ、私たちはみことばを信じて一歩踏み出していきたいと願っています。伝道は算数ではありません。「1＋1＝2」ですが、信仰による行いは「10」にもなれば「100」にもなるからです。教会は私たちのためだけでなく、地域の方々のためにも、主がご自分の血をもって買い取られた所。ですからこれからも主に期待して、私たちはできることを続けていきます。