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日本同盟基督教団 教団事務所 

教会紹介 バンクーバー日系人福音教会の歴史と現在の取り組み

教会紹介
バンクーバー日系人福音教会の歴史と現在の取り組み
バンクーバー日系人福音教会 福迫徹也・真里

バンクーバー日系人福音教会の始まりは、太平洋戦争中に起こった日系人の強制収容に遡ります。バンクーバーの内陸部の強制収容所で過酷な生活をしていた日系人に福音を伝えた1人のカナダ人女性がいました。この女性は神学教育を受けていない銀行員でしたが、仕事を辞めて、収容所にいる日系人の子どもたちに教会学校を始めました。
すると、彼女を通して子どもたちだけでなく、大人も福音を聞き、救われる人たちが起こされていきました。そして、彼女の働きをサポートする動きが起こされ、そのためにCJM (Canadian JapaneseMinistries) が組織されました。
戦後、強制収容所からカナダ各地に戻った日系人クリスチャンたちによって福音的な教会がいくつか誕生しました。当教会もその一つです。その後、当教会からの牧師招聘に応じた同盟基督教団から1984年に村松勝三牧師一家が派遣(当時は宣教師として派遣)され、成長期を迎え、1990年に会堂を取得し、2001年に私たち家族が赴任しました。そして、幼い子どもたちから青年、シニアまで約150名が集まる群れに成長していきました。
しかし、2年半のコロナ禍、ロックダウンのため約1年、オンライン礼拝のみとなりました。人数制限の中、礼拝が再開されましたが多くの教会員が礼拝に来られない状態となり、帰国者も増えました。そのような中、昨年末から制限がなくなり礼拝が以前のように再開されると、主は、毎週のように新来者を送ってくださるようになりました。その背後には、多くの教会員の熱心な祈りと奉仕がありました。その結果、主を求める人たちや救われる人たちが次から次へと起こされ、現在、コロナ前よりも礼拝出席者が多くなり、主の偉大なみわざに驚いています。
1人の韓国人牧師の日本人の救いの願いから2006年に始まったゴスペルナイトは、9月10日に第17回目が3年ぶりに会場を借りて行われました。すると、次の日曜日にはそこから40 人以上の新来者が礼拝に集い、主をあがめました。
現在、教会には日本人、日系人、カナダ人だけでなく、韓国人、中国人、インド人、インドネシア人などが集っています。教会の主な活動は、午前と午後に日英のバイリンガル礼拝、週3回の祈り会、そして、多くのスモールグループの働きです。それらを通して、礼拝、奉仕、交わり、伝道、教育を行い、主の大宣教命令と最も大切な戒め(マタイ22章37〜40節)が前進することを願っています。神の家族として幼い子どもたちから青年、シニアまでが集う教会、福音宣教を最も大切な使命としてキリストのからだを建て上げながら、主の再臨を待ち望みます。
私たち一人ひとりは小さな者ですが、偉大な主のみこころに従う時、主はそのような一人ひとりを用いて主のみわざをなしてくださることを体験させていただいております。ハレルヤ!
ヨハネ12章24節のみことばに励まされつつ。

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