日本とアジアと世界に仕える Japan Alliance Christ Church
日本同盟基督教団 教団事務所 

「宣教協力の実が結ばれる」

「宣教協力の実が結ばれる」
伝道部 部長 大瀧恵理也(小平聖書キリスト教会牧師)

「涙とともに種を蒔く者は 喜び叫びながら刈り取る。種入れを抱え 泣きながら出て行く者は 束を抱え 喜び叫びながら帰って来る。」詩篇126篇5〜6節

主の歴史の中で、私たち日本同盟基督教団は、全教会数が1 0 0 であった1 9 7 7年、国内宣教の前進のためにと、教団レベル開拓を高崎に開始しました。当時は同盟教会未設置県は27県でしたが、それ以来、北九州の小倉、京都、広島、千葉、高松、札幌、福岡、仙台、愛媛、盛岡、宮崎、山形、熊本、鹿児島、佐賀において、教団レベルによる教会開拓が展開され今日に至っています。「1億二千万宣教」「全県に同盟の教会を」「点から線へ・線から面へ」のスローガンのもと、祈りをもって開拓者を派遣し、「祈りのネットワーク」を通して日頃から開拓教会の宣教の前進と教会形成のために祈り、「キャラバン伝道」では開拓教会に赴き交わり、チラシ配布や伝道礼拝などに共に仕えてきました。また開拓者による宣教報告「デプテーション」が諸教会でなされてきました。経済的には、皆さまの献げられる「国内宣教献金」のみによって、これらの国内宣教の働きは地道に推し進められています。
また、同盟基督教団教会未設置県の滋賀、三重、徳島への宣教区レベル開拓にも「国内宣教献金」は尊く用いられてきました。この春、和歌山に関西宣教区による岩出みのりチャペルが始まり、6月19日( 月) に開所式です。ぜひ今年の国内宣教予算が満たされるようお祈りください。同盟基督教団教会未設置県は秋田と島根の2 県となりました。
総会資料巻末の「『宣教協力』の理念」の3項の1)にある通り、「宣教の主体」であられる三位一体の神様は、「宣教の担い手」である「教団と宣教区と所属教会」をご聖霊によって動機づけ、力づけてくださり、その「宣教協力」の実を結ばせてくださっています。そのことを思う時、私たちは託された福音宣教を、ここまで共に担わせて頂いていることに感謝を覚えます。
1 9 9 7 年松原湖研修会で倉沢正則師が発題された「一億2千万宣教と国外宣教〜21世紀に向かう同盟基督教団の宣教理念」には、教団のアイデンティティーである「フランソン精神」の要素の一つ「犠牲を惜しまない宣教の姿勢」について、「『福音の届きにくい人々』への伝道には必然的にさまざまな困難が立ちはだかり〜伝道の協力には互いの成熟度が問われる」とありました(『福音を満たすために』1 4 4 頁)。効率・瞬時の結果を期待する社会風潮の中でも、涙とともに種を蒔きましょう。福音の届きにくい方々の救いのために、出て行き、仕え、献げ、伝える犠牲を惜しまない宣教協力の実が結ばれることを祈りましょう。

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