日本とアジアと世界に仕える Japan Alliance Christ Church
日本同盟基督教団 教団事務所 

献堂の恵み 豊栄キリスト教会

献堂の恵み

みんなで向こう岸へ

小山 千春(豊栄キリスト教会教会員)

このたび、全国の諸教会の皆さまからの熱いお祈りと尊い献げものにより、豊栄キリスト教会は新会堂を献堂することができました。心より感謝申し上げます。
私たちの献堂への歩みは、決して平坦なものではありませんでした。新会堂への志が与えられてから十数年祈り続け、ついに主が示してくださった約250坪の土地。満場一致で購入を決議した矢先、5人の兄弟姉妹が去るという大きな痛みに見舞われました。さらに土地の購入には、それまでの蓄えの大半を注ぎ込むことにもなりました。それでも「駐車場のある教会」は私たちの悲願であり、夢は大きく膨らむばかりでした。しかし当時の教会の経済状況では新たな借入は困難であり、資金不足という難題に直面しました。悩み抜いた末、関わりのある超教派の諸教会や全国の同盟基督教団の皆さまへ、1千万円を目標としたご支援をお願いしました。すると私たちの不安をよそに、皆さまから目標額通りとなる1千万円の愛の献金とお祈りが届けられ、必要がぴったりと満たされたのです。同盟基督教団というひとつの家族に属している恵み、そして奇跡が、会堂建設を祈り求めている諸教会へのささやかな励ましとなればと願うとともに、「今度は私たちがいただいた愛をお返ししていこう」という、教会全体のつながりを深く意識する契機となりました。
もう1つの大きな恵みは、「徹底的に話し合って決める」という経験です。当初、教会員の中には「委員会が進めてくれるだろう」という受け身の姿勢もありました。しかし、それでは共に喜びを分かち合うことができないと危惧した委員会は、一つひとつを包み隠さず全員で話し合って決定する方針へと転換しました。礼拝後、毎週のように話し合いの時を持つ中で、設計士の方を交えて決めたことが次週には白紙に戻ることもありました。焦りを覚えながらも、しかし皆で祈りつつ互いに忍耐し、ただ主の導きを求めました。たび重なる変更にも快く寄り添ってくださった設計士の方には何とお礼を言うべきでしょうか。結果として、柔らかく居心地の良い、心身ともに満たされるすばらしい空間が与えられました。
新会堂の講壇左には、美しいステンドグラスがあります。病床にある1人の姉妹が「ステンドグラスのある教会が夢だったから」と献げてくださったものです。かつて蒸気船の発着場であったこの場所にちなんで、イエスさまが弟子たちに語られた『みんなで向こう岸へ渡ろう』という願いが込められています。日の光が当たると美しくきらめき、心の中に光が射しこむようです。献堂への歩みを通して、私たちは神さまのご臨在を体験し、福音を伝える群れとして全国の諸教会と確かにつながっていることを実感しました。この大きな恵みと喜びを胸に、これからも歩んでまいります。すべての栄光を主にお返しいたします。