日本とアジアと世界に仕える Japan Alliance Christ Church
日本同盟基督教団 教団事務所 

教会紹介 勿来キリスト福音教会(東北宣教区 福島県いわき市)

教会紹介 勿来キリスト福音教会(東北宣教区 福島県いわき市)

喜び溢れる教会(ジョイフル・チャペル)

牧師 住吉 英治

「いわきは東北のハワイです。」今思えば、これが私たちが勿来に赴任するきっかけになったかも知れません。

1951年4月。中国の扉を閉ざされたノルウェーの宣教師たちは日本からの「マケドニヤの叫び」を聞いて来日し、福島での宣教を開始しました。名称を「ノルウェー中国宣教会」から「東洋福音宣教会」と変えました。実に多くの宣教師が労し、12の教会を建て上げました。勿来キリスト福音教会は1953年6月、宣教師により開拓が始まります。その後、数名の日本人牧師にバトンタッチされ今日に至っています。65年の歴史が刻まれてきました。2008年、東洋福音宣教会は日本同盟基督教団に加入。その4月に私たちが赴任しました。いわきの浜通りは冬は温暖で、夏は涼しく、最高に気に入っています。魚も米もリンゴもおいしい。人々は暖かく、優しい。

2011年3月11日。マグニチュード9.0の大地震が起きました。巨大津波が押し寄せ、家が倒壊し、福島第一原発が爆発しました。放射能汚染を恐れ、いわき市からは約7、8割近い方が東京、福島内陸部等に一斉避難しました。しばらくしてから支援物資が届くようになり、教会員やボランティアと共に支援活動に邁進しました。時間と共に事態は徐々に回復し、町や教会員の方々が帰ってくるようになり、次第に活気を取り戻していきました。支援活動を通し、救われる方も起こされました。しかし、依然として放射能汚染への恐怖は続いています。

震災から8年。いわき市は廃炉作業者や双葉郡からの移住者で人口が増えています。教会は高齢者の方が召されたり礼拝に集えない方が増え、少し寂しくなっています。私自身も疲弊を覚えますが、主にあって喜び、教会が聖霊に満たされ、更に前進できるようお祈りいただければ幸いです。

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