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日本同盟基督教団 教団事務所 

東北宣教プロジェクト NEWS No.27

東北宣教プロジェクト NEWS No.27
成し遂げ成功させる主のことば
東北宣教プロジェクト委員長 林明信(那覇めぐみ教会牧師)

「雨や雪は、天から降って、もとに戻らず、地を潤して物を生えさせ、芽を出させて、種蒔く人に種を与え、食べる人にパンを与える。そのように、わたしの口から出るわたしのことばも、わたしのところに、空しく帰って来ることはない。それは、わたしが望むことを成し遂げ、わたしが言い送ったことを成功させる」イザヤ55章10〜11節

2011年3月の震災直後から盛岡みなみ教会大塚史明牧師は、さまざまな支援団体と共に協力しながら三陸沿岸被災地域での支援活動を開始しました。同時に教団としても震災復興支援本部を設置して働きを共にしてきました。この間、本当に多くの教職信徒の方々の祈りと献金、具体的な活動がなされてきたことは、昨年発刊され諸教会に配付された「東日本大震災復興支援活動記録集」に詳細に記されています。活動の記録や現地の様子のみならず幾つかの大切な論説が掲載されており私たちにとって本当に必要なことが問いかけられています。

私たちには大震災の課題を宣教の課題として考える必要があると思いますが、震災直後はそのようなことを検討する間もなく、ひたすらに支援活動を継続しました。そういう中で1年が経過した2012年春から宣教研究所(現、宣教研究部)で被災地支援と東北宣教についての考察を開始しました。非常に大きな課題に取り組むこととなりましたが、検討と考察を重ね2014年には当時の宣教研究所長倉沢正則師による「これからの東北宣教の宣教協力のためのガイドライン」を策定し、その後、東北宣教プロジェクト(TSP)委員会を設置しました。

TSP委員会はそれを受け『東北宣教プロジェクト理念』を掲げ、目標点を「教会が生み出され〜キリストのからだとして形成されること」とし、その具体的働きとして、諸教会にTSP献金を呼びかけるとともに2015年春から齋藤満師一家を現地に派遣しました。齋藤師は、初年度は盛岡に住居拠点をおいて沿岸地域を訪問するかたちでの働きをしました。
2016年からは沿岸の大船渡市に住居を移して平日は現地で活動しながら週末には盛岡へ戻って礼拝するとともに現地責任者の大塚師と報告・打合せをする働きをし、3年目となる2017年には大船渡の活動拠点である「グレイス・ハウス」に住居を移し、家庭礼拝を中心とする主日礼拝をささげつつ支援活動を継続しました。その働きが現地でも認められるところとなりグレイス・ハウス家主さんの理解が得られ、翌年からは、活動ベースでの宣教活動も可能となりました。そして、5年目となる昨年の教団総会で第二種教会設立が承認され、現在は「グレイスハウス教会」として被災地支援活動と共に教会形成を行っています。

ぜひ、続けて東北宣教のためにお祈りと献金をお願いいたします。

 

【祈 る】
齋藤師夫妻の働きと健康が祝され、三陸の地にまかれる一粒の麦として用いられるように。受洗者、礼拝者、求道者、来会者が与えられるように。
【送 る】
クリスマス諸集会のためケーキ等の贈り物を感謝します。引き続き、各地の名物、賞味期限の長いもの等のお菓子を少量から募集しています。
【参加する】
現地に住み、中・長期でともに働ける方がおられましたら、ぜひご相談ください。また、引き続き個人、教会、宣教区からの宣教チームを募集しています。
【献げる】
今年度の東北宣教プロジェクト献金の目標額は380 万円(月額約32 万円)です。ますますのご支援をよろしくお願いいたします。

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