日本とアジアと世界に仕える Japan Alliance Christ Church
日本同盟基督教団 教団事務所 

多くの方々の祈りが込められた支援費によって

教会支援部
多くの方々の祈りが込められた支援費によって
下田陽介(久留米聖書教会牧師)

「こういうわけですから、兄弟たち。主が来られる時まで耐え忍びなさい。見なさい。農夫は、大地の貴重な実りを、秋の雨や春の雨が降るまで、耐え忍んで待っています。」(第三版)ヤコブ5章7節

私が新任の補教師として久留米聖書教会に遣わされた2015年、教会はかなり経済的に厳しい状況でした。教会の方々は喜んで牧師家族を迎えてくださいましたが、礼拝に集っているのは10名に満たない状況でした。加えて会堂建築の際に発生した教会債480万円が残っていました。同年9月、長く教会を支えてこられた役員が天に召されました。さらに同月、忠実な教会員の1人が脳梗塞で倒れました。
地域教会は様々な事情の中で閉じられることがあります。神は私を「閉じる予定の教会に遣わされたのか?」とも考えました。そのような時にある牧師から「教会支援制度を利用してみてはどうか?」というアドバイスを受けました。教会支援費の受給が始まり、私たちの教会は経済的に大きく支えられることになりました。
あれから5年あまりが経ち、少しずつ礼拝出席者も与えられてきました。協力宣教師も与えられました。思いがけない献金もあり、雨漏りがひどかった会堂の修繕もできました。そして教会債はあと30万円の返済を残すのみとなりました。
聖書によれば、神は何かをなさるときに長い時間をかけることもあります。同時に神は、人間の祈りを聞かれる方でもあります。私たちの教会は、多くの方々の祈りが込められた支援費によって立ち続けることができました。この与えられた5年という時間の中で、確かに神のみわざが行われていることを感じています。主の再臨の時まで、1つでも多くの地域教会が立ち続けることを願っています。

Print Friendly, PDF & Email