教会支援部「あなたは、わたしに従いなさい」　

「あなたは、わたしに従いなさい」

教会支援部長　鈴木洋宣（守谷聖書教会牧師）

この原稿を記しているのは１月末で、オミクロン株の新型コロナウイルス感染急拡大の中ですが、主なる神さまが各教会の歩みを守りお強めくださいますよう心よりお祈りいたします。
ヨハネの福音書21章において、主イエス・キリストはご自身を3度否定したペテロを赦し、「わたしの羊を飼いなさい」とご自身の教会に仕える使命を委ねられました。そしてその使命に生きていくときに殉教の死に至ることを預言され、「わたしに従いなさい」と仰せられました。ペテロは振り向き、主イエスについて来たヨハネを見、「この人はどうなのですか」と尋ねました。主イエスはヨハネがどう歩むのかはペテロに関わりがなく、「あなたは、わたしに従いなさい」と「あなたは」と強調されたのです。
教会支援部は、教団の一般会計を原資とし、自立を目指す教会に仕え宣教をサポートするための働きをなしております。その働きの1つに「教会支援費の支給」があります。申請のあった教会に1年間、毎月定額（最高７万円）の教会支援費を支給いたします。毎年秋、各教会より提出された申請書を慎重に審査し、次年度の支援額を決定しております。２０２２年度は40教会へ合計約２５００万円の支援の計画です。
それらの申請書類を見ますと、教会の喜び、教会の戦い、教会の傷みを本当に一部分だと思いますが知ります。感謝なことの1つは、戦いがあり傷みがあった教会が、先生方と信徒の方々が主から自らに委ねられた務めとしてなおそこで主に仕え、ただ主を見上げ、みことばを語りみことばに聴き養われていく中で少しずつ（ある時には10年以上かけて）回復していくことを知らされることです。主の御名を讃え、その教会の先生方と信徒の方々の忍耐を覚えます。
主イエス・キリストは、時が良くても悪くてもみことばを宣べ伝える私たちの働きを用い、ご自身のわざとして教会を建て上げてくださいます。私たちは主イエスの御愛に支えられつつ、みことばを宣べ伝える働きを忠実になしていきます。先立つ主イエスから目を離さずに、「あなたは、わたしに従いなさい」との御声に聴き続けて、比較せず、自らの分を果たしていきたいと願います。労苦を十分に知りかえりみてくださる主イエス・キリストがともにおられることを心より感謝いたします。