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日本同盟基督教団 教団事務所 

東北宣教プロジェクトニュース

東北宣教プロジェクトニュース
〜献げる恵み〜 「最初の日から今日まで、ともに携わる恵み」
中谷美津雄(生駒めぐみ教会牧師)

「あなたがたが最初の日から今日まで、福音を伝えることにともに携わってきたことを感謝しています。」(ピリピ1章5節)

■パウロの宣教とピリピ教会の10年
パウロがピリピ郊外の祈り場で福音を語った「最初の日から」、ローマの獄中で手紙を書いている「今日まで」の約10年間、パウロの波乱に満ちた宣教を「ともに携わってきた」と感謝するほどに、ピリピ教会はパウロの宣教を大きく支えてきました。事実この間ピリピ教会はパウロと同じ苦闘を経験しながら(ピリピ1章27〜30節)、パウロの宣教の必要のために献金や物資を送るだけでなく(4章15節〜16節)、「私の兄弟、同労者、戦友であり、あなたがたの使者で、私の必要に仕えてくれたエパフロディト(2章25節)」と賞賛する人材を送って支援し続けたのでした。

■大震災から今日までの10年
東北大震災から10年が過ぎました。震災直後に教団は「3・11地震対策本部」を立ち上げ、2015年4月には、被災した人々の心身の癒やしとたましいの救いのために仕える教会形成を目指して「東北宣教プロジェクト」をスタートしました。現地リーダーとして派遣された齋藤満師一家を中心に2016年春には大船渡市内で借りた「グレイスハウス」を拠点として多様な支援と宣教の活動がなされました。諸教会は物資や献金と多くのボランティアを送り、私たちの教会も月に1度礼拝時に現況を報告して祈りと席上献金を8年続け、ボランティアを送り、今は各自の指定献金でともに宣教に携わっています。

■次の10年の宣教のために
課題はまだまだ山積みです。グレイスハウス教会は2021年7月に拠点を失い、今は主が山を動かしてくださることを期待して祈りつつ励んでいます。私たちの教会も開拓初期に集会場を借りて礼拝するヤドカリ状態の閉塞感と不安定さを経験しました。東北宣教プロジェクト、グレイスハウス教会が真に現地に根差して成長していくためには、拠点となる会堂がどうしても必要です。場所は離れていてもグレイスハウスの宣教にともに携わることはできますので、今こそ志を新たにし、このために祈り献げる恵みに与りたく願います。「3・11を忘れない!」

 

【祈 る】
 移動しての礼拝、オンラインでの礼拝が守られるように。「御霊と真理によって礼拝」することができるように( ヨハネ 4:24)。続けて教会と活動の拠点として相応しい場所に主が導いてくださるように。震災 10 年を経過した被災地に続けて慰めが与えられ、高齢者が支えられ、福音が届けられるように。
【送 る】
 集会、訪問用のお菓子:賞味期限の長いもの、個包装のもの等少量からお受けしています。
【 宛先】〒 022-0006 岩手県大船渡市立根町字関谷6-3 齋藤満(7 月以降)
【参加する】
 オミクロン株のコロナに留意しつつ、3 月からワクチン3 回接種済みの方に限り、小規模の宣教チームの受け入れを再開したいと願っております。ぜひ祈りつつご計画ください。
【献げる】
  2021 年のTSP 献金は、合計3,715,384 円のささげものがありました( 年間予算365 万円の108% )。予算は満たされました。主の恵みとあわれみに感謝し御名をあがめるとともに、主に動かされ、愛をもって忠実におささげくださいました皆さまに心から感謝申し上げます。続けてのお祈りとご支援をよろしくお願いいたします!
なお、献金の宛先にご留意ください。教団宛てに送金されるTSP 献金は、齋藤師の謝儀を含めTSP の働き全体を支えるもので、グレイスハウス教会に直接お献げいただく献金(現地教会活動を支えるもの)とは異なります。
そのことをお踏まえいただき、なお一層のご協力をお願いいたします。

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