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日本同盟基督教団 教団事務所 

献堂の恵み 地域に開かれた教会を目指して 横浜上野町教会

献堂の恵み 地域に開かれた教会を目指して
横浜上野町教会 牧師 柴田智悦

2020年9月12日、長年にわたる皆さまのお祈りと尊いご支援に支えられた新会堂の献堂式が執り行われました。朝岡理事長より語られた「涙と喜びと」と題する力強いメッセージに慰めと励ましを得、今までの労が報われました。皆さまにはこれまでのご協力に心から感謝申し上げると共に、引き続きお祈りくださいますようよろしくお願いいたします。
悲願であった新会堂建築の計画は、旧会堂の隣接地購入後の翌2007年、建築家の香山壽夫先生(聖学院大学礼拝堂設計者)との出会いから動き出しました。さらに5年後の2012年、香山先生の教え子である綾井新先生が計画を引き継がれ、8年もの歳月を経て完成を見たのです。
設計に際してお願いしたことは「地域に開かれた教会」となるための教会堂を、ということでした。修養会を重ね途中の設計変更も経て出来上がったのは、1階に「町に開かれた広場」であるロビー・ラウンジ・愛餐室、2階に「聖なる祈りの場」である礼拝堂を置く教会堂でした。3階建計画案を引継ぐ礼拝堂には、外観からは想像もつかないほど高く明るい純白の天井を持つ空間が現れました。1階の通りに面した開放的な空間は人々を招き寄せ、開催中のフードパントリー(食料の無料配布)には70〜80名もの方々が集まります。「地域に開かれた」教会は「地域に根差した」教会でもあったのでした。
そして、クラウドファンディングを利用して設置されたファサードの木製スクリーンは、昼は優しい木のぬくもりで町を見守り、夜は穿(うが)たれた144個の十字架から漏れ出る灯によって町を照らす教会の顔となりました。
いよいよ、地域に福音を満たし多くの救われるたましいを招くために、この新会堂が用いられることを願っています。イザヤ54章2〜3節

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