日本とアジアと世界に仕える Japan Alliance Christ Church
日本同盟基督教団 教団事務所 

「すべてのことに満ち足りて、すべての良いわざにあふれるようになる」

「すべてのことに満ち足りて、すべての良いわざにあふれるようになる」
伝道局 局長 三浦陽子(安中聖書教会牧師)

2023年、新しい年が明けました。コロナ感染症の波は再来し、停戦もならず、新年を迎えることになりました。人の限界と弱さ、何よりも罪深さが増しているように感じます。しかし、私たちの主イエスは、この世に来てくださいました。闇が深いことをご存じだからこそ、光として来てくださいました。その主イエスの福音は、すべての人の救いのためです。主イエスの「全世界に出て行き、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい。」(マルコ6章15節)が心に響きます。

同盟基督教団の伝道局では「開拓から自立」をいつも視野に入れ、伝道部では「1億2千万宣教」「全県に同盟の教会を」「点から線へ、線から面へ」とスローガンを掲げています。教会支援部では、教会「自立」へのサポートに徹しています。宣教研究部は「今日的宣教の課題」にいつも取り組んでいます。これらの中核にあるのは「フランソン・スピリット」です。「⑴ 犠牲を惜しまない宣教の姿勢 ⑵未伝地に向かった救霊の情熱 ⑶世界的な広い視野に立った宣教 ⑷主イエス・キリストの再臨を待ち望む、緊迫感のある宣教」です。(「宣教協力」理念より) 私たちが持つべき宣教の視点は、このスピリットに凝縮されていると言えるでしょう。繰り返し反芻(すう)する時、自らの宣教への姿勢が整えられます。このスピリットのひとつひとつと対話する時、主の御前に問われます。

しかし、自分は力不足である、持っているものもわずかであるとの限界を思うかもしれません。だからこそ、主の御前での奉仕と献金のわざに励むことができるようにしてくださるのは、神さまご自身だということに立ち返りたいと思います。パウロは言います。「神はあなたがたに、あらゆる恵みをあふれるばかりに与えることがおできになります。あなたがたが、いつもすべてのことに満ち足りて、すべての良いわざにあふれるようになるためです」(Ⅱコリント9章8節)。また、喜んで与える人は神さまに愛され、良いわざにあふれるようになると約束されています。だから、私たちは神さまへの感謝に導かれます。

今年もひとつとなって祈り献げ、共に神さまへの感謝にあずかりたいのです。2002年、伝道部発足25周年を迎えたその年、国内宣教のガイドラインは「点から線へ、線から面へ」が加えられて改訂されました。この改訂によって、「1億2千万宣教」はより具体的になり広がりを持ちました。全県にひとつだけではなく、複数の教会が建てられていくことによって、まさに福音が日本に満ちていくからです。そのためには、宣教協力の強化が鍵です。今年も共に日本の救いのために仕えましょう。

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