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手話講習会報告「すべての人に福音を伝えるために」

手話講習会報告「すべての人に福音を伝えるために」

総主事 北條輝

今年4月から9月まで6か月にわたってひと月に2回(1回2時間の全12回)、教団事務所を会場に手話講習会が行われました。講師は、聴覚障害者で大学の先生を務めておられる平川美穂子姉(北総大地キリスト教会員)、野寺恵美師(赤羽聖書教会牧師)、そして藤田敦師(北総大地キリスト教会牧師、教団副理事長)の3人です。受講者は、ほぼ自由に手話で「話す」ことのできるレベルの人から、私のような初めて手話に触れるレベルの人まで7人が集まりました。
事前に諸教会に配付された案内ちらしには「福音がすべての人に伝えられることを願って手話講習会をします。」と書かれてありました。そのとおり、手話で福音を伝えるスキルを身に着けることを目指して、講習会が始まりました。
はじめこそ緊張しましたが、あとは和気あいあいとした楽しい時間になりました。
手話は単なる身振り手振りではなく「言葉」ですから、正しい「手のかたち」や「動かし方」があります。「あ」から「ん」までの五十音の指文字を手始めに、あいさつや天気など基本的な手の「かたち」と「動かし方」を習い、そうして少しずつ分かる手話と使える手話を増やしていきました。とはいえ、十代の頃のような「吸収力」はすでになく、習っても覚えられない、覚えたはずなのに思い出せない、というありさまです。
それでも、講師や受講仲間の助けと忍耐により、自己紹介や簡単な手話表現ならできるようになりましたし、簡単な内容でゆっくりであれば手話をなんとか読み取れるようにもなり、「会話」ができるようになりました。自分ではうれしいことでした。今はまだ手話で福音を伝えるレベルには程遠いのですが、いつか聴覚障害の方に出会ったとき、ほんの少しでも手話ができることで相手の気持ちが和らぎ、イエスさまを伝える糸口になることを期待しています。
講習会も折り返しを迎えたころ、手話は手のかたちや動かし方だけではなく、手の位置や体の向き、そして視線や表情などを工夫することで相手への伝わりやすさが違うということを知りました。福音を相手に伝える現場においても、その内容の正しさだけではなく、話す側の気持ちや相手への気遣いが結果に大きな違いをもたらすことがあります。これは音声で伝えるか手話で伝えるかによらない大切なポイントだということに思い至りました。
今回の手話講習会はこの秋でひとまず終わります。次回シリーズに関しては決まっていませんが、手話は難しそうといった先入観が解け、意外に親しみやすく、手話コミュニケーションが楽しいことを知ることができたことは、私にとって感謝な収穫であり、「すべての人に福音を伝える」という目標を目指して踏み出した小さな一歩になりました。

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