日本とアジアと世界に仕える Japan Alliance Christ Church
日本同盟基督教団 教団事務所 

主のよみがえりを祝って(理事長 朝岡勝)

日本同盟基督教団諸教会の皆さまへ

2020 年4 月8 日

主のよみがえりを祝って

理事長 朝岡勝

その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちがいたところでは、ユダヤ人を恐れて戸に鍵がかけられていた。すると、イエスが来て彼らの真ん中に立ち、こう言われた。『平安があなたがたにあるように。』こう言って、イエスは手と脇腹を彼らに示された。弟子たちは主を見て喜んだ。」ヨハネの福音書20 章19、20 節

御名を賛美します。
3 月から受難の季節を過ごし、いよいよ来る4 月12 日、主イエス・キリストの復活を祝うイースターの主日を迎えようとしています。教会にとって何よりの喜びの日であり、また希望を確認する日として、諸教会におかれましても、礼拝や祝会、墓前礼拝や伝道プログラム、子どもたちのための集まりなどを祈り備えておられることと思います。
しかし、この度の新型コロナウイルス感染の拡大と長期化の中で、世界も日本の社会も大きな困難の中にあり、教会も主への信頼を覚えつつ深い祈りの経験をさせられています。この間、私たちの至高の目的であり、信仰のいのちである礼拝の継続のために信仰の自律的決断に基づく様々な工夫をし、同時に隣人愛の実践として、感染予防のための細心の注意と配慮を続けておられる諸教会に心からの敬意を表します。そしてすでにいくつかの教会が、主の日に集まっての礼拝をとりやめてオンライン礼拝へ切り替えていること、説教と週報を携えての個別訪問や相互牧会など様々な魂への配慮が続けられていることを覚えています。「聖徒の交わりを信ず」との告白の意味を深く問われる日々です。
こうした中、教団も4 月6 日付けで「新型コロナウイルス感染対策本部」を設置し、諸教会を支援する態勢を整えつつありますが、他方で4 月7 日、政府によって東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡の七都府県に対して特別措置法に基づく緊急事態宣言が出されました。当該地域にある教会の皆さんにとっては、今まで以上の緊張を強いられる日々にあると拝察いたします。
このような事態の中で来るイースターの主日を迎えるにあたり、復活の日の弟子たちの姿を思い巡らします。扉を閉じ、鍵をかけ、部屋の中に閉じ籠もっていた弟子たち。彼らの心もまた恐れと不安の中で閉ざされていたことでしょう。しかし死に打ち勝ってよみがえられた主イエス・キリストはその真ん中にお出でくださいました。そして「平安があなたがたにあるように」と言ってくださいました。
来る主の日、愛する諸教会の兄弟姉妹おひとりひとりのもとに、この復活の主がお出でくださることを信じ、待ち望みます。そして主イエスの十字架の傷跡を前に「弟子たちは主を見て喜んだ」とあるように、私たちもこの主にある喜びに包まれることを信じ、待ち望みます。そして共に主にあって結ばれた群れとして、互いに心を合わせる祈りに導かれたいと願います。

諸教会のイースターの主の日に、恵みと祝福がありますように。
子どもたちから高齢者まで、一人一人の身体と魂が守られますように。主のよみがえりを祝ってささげられる礼拝に、復活の主の平安が満ちあふれますように。
今も感染拡大を止めるべく労しておられる方々、感染の影響を受ける人々のために労しておられる方々、行政、医療、福祉、教育その他各分野の働き人に主の守りがありますように。
罹患している方々に速やかな癒やしがありますように。
亡くなった方々とご遺族に主の御手がともにありますように。
この事態が一日も早く終息しますように。
日本同盟基督教団諸教会の教師、信徒、連なるすべての人々に主の平安がありますように。

『平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わされたように、わたしもあなたがたを遣わします。』こう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。『聖霊を受けなさい。』」ヨハネの福音書20 章21、22 節

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