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教誨師(きょうかいし)= 特殊伝道

教誨師(きょうかいし)= 特殊伝道

唐沢伝(藤代聖書教会牧師)

主イエスさまの御名を賛美いたします。
少年院の教誨師の働きは、家庭裁判所から少年院に移された少年の更生と、社会復帰のために手助けをする宗教ボランティア活動です。
私が教誨師の働きをさせていただき、34年になります。
少年院の教誨師の働きは、おもに、毎月1回、2人に面接をします。1人に1時間の合計2時間です。
また、少年院全体のための集合講話があります。わかりやすいキリスト教の例話を話します。そのテーマは愛することについてです。例えば、放蕩息子の話を40分ぐらいします。今まで、教誨師のご奉仕をして教えられていることは、少年たちが育った家の環境が、とても劣悪家庭の状態だと言うことです。離婚している親、子どもを施設に預ける親、親権を放棄する親、再婚を繰り返している親などです。
ある少年の話をします。彼は引き取り手がないために、施設に預けられました。1つの施設に長くいることができず、次から次へと施設を変えさせられました。せっかくできた友だちと別れなければなりませんでした。その寂しさをこの世に向けて、犯罪を犯してしまったのです。彼は少年院に入所しても、施設の中で暴れるため、集団寮に入ることができず、個人部屋に移されました。面接は相手の話を聞くことが大きな目的です。しかし、彼はほとんど話すことがありません。ある時は、1時間何も話さず、彼と顔を向き合わせていただけでした。その日彼は別れる時、一言こう言いました。「来月も来てくれますよね」。それを聞いて、すぐに「必ず来るからね」と約束しました。もう彼と1年間面接しております。彼も誰かに愛されていれば、違う人生を歩むことができたのにと思います。私が、少年たちに言う聖書のことばがあります。それは「わたし(神さま)の目には、あなた(少年)は高価で尊い。わたし(神さま)はあなた(少年)を愛している。」(イザヤ43章4節)私が、少年たちに与えることができる愛は、ここに約束通りに来て、彼と真剣に向き合って話を聞き、愛を示すことだと思います。人は誰でも、愛されたいと思っています。多くの少年たちも同じく愛されたいと思っています。神さまは、人間を、愛するために創造されました。「神は、実に、そのひとり子(イエス・キリスト)をお与えになったほどに世を愛された。」(ヨハネ3章16節)。そして、神さまであるイエスさまは、あなたのために十字架で、あなたの罪の身代わりとなって死んで、あなたを愛してくださったこと。そして、3日目に復活して、あなたのすべての罪を赦して、新しい人生を歩むようにしてくださるということを伝えることが私の務めです。そして、私の望みは、少年たちが少年院から出院して、ここで聞いたイエスさまのことを思い出して、教会に行ってほしいということです。そのために私はいつも祈り心を持って送り出しています。
現代社会において犯罪の形態は変わっていきます。34年ほど前は、暴走族の少年が多く入所して来ました。最近は、特殊詐欺の受け子の少年が多く入所しています。そして、この世界の中で生きていく少年たちは、いろいろな問題を抱えています。傷ついて弱り果てている彼らのために、私はこの働きを続けています。
ぜひ皆さまに祈っていただきたいと思います。どうかよろしくお願いします。
あなたの幼子たちのいのちのために、主に向かって両手を上げよ。彼らは街頭のいたるところで、飢えのために衰えきっている。」(哀歌2章19節)

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