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日本同盟基督教団 教団事務所 

《連載》 教団の教会教育・現状と提言 提言⑥「教会教育の全体像を考えよう」

《連載》 教団の教会教育・現状と提言 提言⑥「教会教育の全体像を考えよう」
教会教育部員 松原洋満(支援教師)

■提言⑥

皆さんの教会には、一貫した教会教育のプログラムがあるでしょうか?自分の教会が置かれている地域のニーズをよく把握しつつ、①どのように教会外との接点を作るか、②信仰を育て受洗へと導くか、③救われた人をキリストに似た者へと成長していくことを助けるかという全体像を描く必要があります。
皆さんの教会には、①②③のプログラムがそろっているでしょうか?どこか欠けていませんか?教会はいろいろな活動を行っていると思いますが、ばらばらではなく、一貫性をもって教会活動をすることで、よりよい霊的成長が期待できるのではないでしょうか。そのためにも、各教会が、自分たちの「教会教育の全体像」を考えましょう。
さらに、 教育の面から考えて、クリスチャンの成長のために教会ができることとして次の6つのことを考えました。ご自分の教会の教育プログラムを考える上で参考になさってください。
1 礼拝する
・週ごとの礼拝の大切さを再認識する・多様な生活を送る信徒のための礼拝を考える
・子どもと一緒にささげる礼拝を考える
・家庭礼拝の大切さを伝え、実際にできるようにサポートする
2 祈る
・互いに祈り合うことの大切さを認識する
・祈り会などへの参加を促す
・教会内で祈りのネットワークを作る
・神との関係の豊かさを知るための学びをし、実践を促す
3 学ぶ
・説教の学びの面も大切にする
・あらゆる機会に聖書の各書や全体像をとらえる学ぶ場を提供
・受洗前後のクラスを提供する
・異端との違いを伝える
・人生のステージごと(就職、結婚、子育て、子どもの自立、介護、退職、配偶者との死別、死など)に直面する課題について学び、分かち合う
・信仰継承を目的にした成長の発達にあった学びを提供する
・この世界でクリスチャンの生き方を知る学びを提供する
・地域、国、世界が抱えている問題にどのように応えていくかを学び、実践する
4 仕える
・実際に主のために働くことで信仰を育成する
・ボランティア活動やミッショントリップに積極的に参加する
・この世界で各自が果たす役割について考え、実践する
・各個人、信仰共同体として地域に仕える方法を考え.実践する
5 分かち合う
・世代をこえて一緒に食事をする愛餐会・食事会を大切にする
・いただいた恵みや試練・困難を分かち合う
・世代を超えて一緒に活動する
6 宣教する
・教会の宣教を積極的に行う
・国内国外宣教の意識を高める
・他教会との宣教協力をすすめ
・証力を身に着ける る
・家族への伝道やあかしを励まし合う
・教会外のキッズ・ユースに対してアプローチする

以上の6つがすべてを網羅しているわけではありませんが、今後、教会教育部では、参考にしていただけるテキストやプログラムを提供していきたいと考えています。

「私たちはみな、神の御子に対する信仰と知識において一つとなり、一人の成熟した大人となって、キリストの満ち満ちた身丈にまで達するのです」(エペソ4章13節)

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