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日本同盟基督教団 教団事務所 

クリスマスメッセージ 暗きに輝く星

クリスマスメッセージ 暗きに輝く星
斎藤成美(支援教師)

「その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ」マタイの福音書2章10節

クリスマス、おめでとうございます。今年は、新型コロナで大変悩まされた年となりました。しかも、全世界の人々がです。それだからこそ、私たちの救い主の到来を、深く覚えたいと思います。
東方からの博士たちは、情報を得て王ヘロデ邸を出た時、東で見た星が輝いていました。彼らは大変喜びました。
なぜ博士たちは、ヘロデを訪ねたのでしょうか。あえて考えてみます。おそらく、ちょうど日中であり星は見えなかった。また、王が生まれたのだから、王家を訪ねるのは当然のことだ。自然な行動です。でも、結果、当然の行動では済まされない大悲劇がベツレヘムの2歳以下の男の子たちに臨んだのです。(関係記事はマタイ2章16〜18節)
もし、博士たちの中に1人でも、「私たちは、星に頼って来たのだから、今まで旅をそうしてきたのだから、夜まで待とう。そして、確かめよう。星が輝いたら出発しよう」という賢明な者がいたならば、事は違ったでしょう。ベツレヘムは、真の意味でハッピーバースデーだったでしょう。星の専門家である博士たちの長旅からの気のゆるみだったのでしょうか。サタンに、まんまと足をすくわれたのは事実です。
その星は、救い主のおられるベツレヘムの家畜小屋まで、確かに博士たちを導きました。ヘロデの所に寄らなくても良かったような文脈にもとれます。
あなたを救い主のもとまで導いた星は、何だったでしょう。友人だったでしょうか。本、チラシだったでしょうか。最初の最初は何だったでしょうか。
私にとっては英語でした。幼い時にプレゼントされた英語の
絵本がなぜか大好きになり、英語に興味を持ち始め、中学生になり英語の授業になると心は燃えました。しかし、家の事情から商業高校に進み、資格取得の試験に明け暮れしました。それでも、高校2年の夏頃から無性に外国人の生の英語が聴きたくなり、そんな場所を探しました。3度目に行き着いたのが、新潟福音教会でした。私にとっての星は、正に英語でした。信仰心からほど遠い私を、こんな風にして、神は真理へと導いてくださいました。そして、牧師となり、昨年の12月をもって、22才からの牧師生活55年に一つの区切りをつけました。これから神はどのように導かれるかわかりませんが、祈りの生活にあります。
あなたを救い主まで連れてこられた神を覚えます。神は、不思議な摂理で、あなたにふさわしい星をもって、招かれました。心から憐みの神をほめたたえましょう。
新型コロナ禍で、多くの人たちが、経済的死活問題、環境の行き詰まり、また、健康で苦しみ悩んでいます。精神的にまいっています。不安が襲っています。今年はつくづく思わされました。人々が救い主を知っていればなあと。
他の重い病気でも同じですが、ましてや突然襲ったコロナに感染し、病床で夜中に息苦しさで苦しむのは、どれほど心細いことでしょう。ゼイゼイ咳き込む中で、もうだめかもしれないとつぶやく人が、もし救い主を知っていたらと思います。共にいてくださる主によって、どんなに平安を得ることでしょう。
このクリスマス、あなたの愛する家族が、あなたの知っている人が、救い主のところに来て、救いを受ける心を定めることができるように、祈りましょう。

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