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歴代宣教師 振り返りシリーズ パプアニューギニアの思い出

歴代宣教師 振り返りシリーズ
パプアニューギニアの思い出
元委託派遣宣教師 パプアニューギニア 中村孝・矢枝子(支援教師)

私たちはパプアニューギニアのマイワ語地域で聖書翻訳の働きをさせていただきました。この地域は美しい自然に囲まれた所です。主食は芋とバナナです。人々は畑で芋や野菜を育てます。肉は槍を持って森や草原に狩りに行き、野豚やワラビーなどを捕り、魚は川や海で捕ります。時々小さな店を開く人もいますが、1年中開いているわけではありません。このように食料はほぼ自給自足の状態です。電気、ガス、水道はありません。テレビも新聞もありません。この地域は経済的に豊かとは言えないかもしれませんが、人々は温かい交わりの中で、元気に生活しておられます。そのような人々の姿を見て、精神的な豊かさを感じることがよくありました。

人々は私たちを温かく迎えてくださり、よく家に寄ってくださいました。時々畑や森や川で得たものをくださいました。パイナップルやパパイヤなどを持って川に行き、足を冷たい水に浸して回りの景色を見ながらいただくことは私たちの楽しみの1つでした。

教会は翻訳を大変喜んでくださり、熱心に協力してくださいました。翻訳の働きの他に教会での礼拝、教会学校、聖書クラスなどの働きも続きました。楽しいことでした。新約聖書の翻訳が終了し、出版する時に、多くの人々が買い求めてくださり、後で再度印刷されました。讃美歌集を出版する時も同じでした。教会で、人々がご自分のことばで聖書朗読をし、賛美する姿を見ることは喜びでした。翻訳の働き、教会での働き、そしてマイワの人々との温かい交わりは感謝な思い出になっています。

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