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心を揺り動かす祈りによる宣教 教育局局長 宗田信一

心を揺り動かす祈りによる宣教

教育局局長 宗田信一(生駒めぐみ教会牧師)

「また、群衆を見て深くあわれまれた。彼らが羊飼いのいない羊の群れのように、弱り果てて倒れていたからである。そこでイエスは弟子たちに言われた。『収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、ご自分の収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい。』」(マタイ9章36〜38節)

夏のバイブルキャンプと世界宣教大会を終え、私たちの教団は更なる宣教に向かっています。諸教会における宣教に祝福を祈ります。私事ながら、生駒めぐみ教会では、これからの宣教について話し合う場を設けています。昨年度は、コロナ禍を経た教会の交わりを整えるために、みことばが響き合う交わりに取り組み始めました。今年度は、これまでの宣教活動を継承し、展開するために、教会の宣教方針を確認し、宣教の方策を立てて進めたいと思っています。
この春、生駒めぐみ教会の50年余りの宣教経緯を調べるために過去の記念誌を読みました。そこで私は、イエス・キリストへの信仰告白に立ち、神礼拝を中心にして、ことばと生き方によって福音を証ししてきた教会の姿を垣間見ました。TEAM宣教師による開拓、同盟基督教団への加入、地域宣教の推進、国外宣教の支援、奈良県福音派諸教会との協力、西成伝道の支援。宣教経緯を調べることで、宣教の情熱が私たちの教会に脈々と流れていることを知りました。
実は、かつて私が仕えていた教団事務所でも同じようなことを感じていました。その職務のゆえに私は、過去に教団が発行した文書や資料に触れることがありました。また、教団で奉仕された先生方から宣教協力の歴史についてお話を伺うこともありました。そこで私が感じたのは、同盟基督教団は、「信仰に熱く、伝道が大好きで、教会を愛する」教団であることです。また、立場や年齢や教会の規模などが違っても、互いへの敬意をもって接していることです。
「信仰に熱く、伝道が大好きで、教会を愛する」。これは、キリストのからだである教会なら当然のことかもしれませんが、非常に大きな財産であると私は思います。先の機構改革で確認された教団の3本柱(聖書信仰、宣教協力、合議制)が具現化した交わりと働きを継承し、展開するために、今私たちに何ができるでしょうか。主イエス・キリストの再臨を待ち望み、世界的な広い視野に立ち、自分の足元も見つつ、これからも堅実に働きを進めたいと思います。
世界の対立と分断は終わることがなく、人々は「自分たちだけが守られ活かされる」世界をつくることを追い求めているように見えます。しかし、神の国は、「誰もが守られ活かされる」ところです。この神の国をもたらすために、神の御子キリストは人となり、私たちの代わりに十字架で死に復活し、天に昇り、教会の頭となってくださいました。そして、今もこの世界で痛み苦しんでいる人々を見て、心を揺り動かし、教会の福音宣教を導いてくださっています。
私たちの教団が大切にしているフランソン精神「犠牲を惜しまない宣教の姿勢」と「未伝地に向かった救霊の情熱」は、イエス・キリストが示された心を揺り動かす祈りによる宣教とともに継承、展開していくと考えます。かつて私たちに聖書から教え、福音を語り、祈ってくださった信仰の先輩方の働きを覚え、私たちも心を揺り動かす祈りによる宣教に励みたいものです。そしてそこに約束されている福音宣教の希望をともに見て、神さまの栄光を賛美したいものです。
収穫の主(マタイ9章38節)によって諸教会の宣教が導かれ、イエス・キリストの福音があらゆる人に宣べ伝えられ、誰もが喜び生きられる神の国が広がりますように。そのために、私たちを収穫のための働き手としてくださる主を信頼して、福音に生きることができますように。

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